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ジョンソン・リーという指揮者 2002年12月15日(日)
生のオーケストラを初めて観に行った。 「指揮者」というのは物凄い監督であり演技者だと思った。 大勢の演奏者達を自分ひとりで指揮監督し、同時に自身の指揮の様子を、演技として観客に観せなければならない。それも後ろを向いたまま、背中で。 顔と表情が見えない分、想像力は膨れ、その振り下ろす腕と背中の鼓動に、確かにドラマと流れる汗を見た。 次はどんなストーリーが展開されるのかと、固唾を呑んでその指揮者の背中にみんなの視線が集中する。 予想通りの展開にほっとしたり、以外な展開に期待を裏切られたり。 そして、指揮者はあるとき脇役にもなる。目の前に堂々と主張していた背中が、ふと気がつくとまったく気配を消しているのだ。そして除々に除々にまたその存在感を現してくる・・ あぁ、なんということだ。オーケストラとは指揮者のひとり舞台ではないか。 指揮者とは、紛れもなく主役であり監督であり演出家であり名演技者だと実感した。 (イシ松も凛々しかったです。)

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