くじら浜
 夢使い







自分探し   2006年10月03日(火)

人を好きになると切なくなる。時として痛みを伴ない胸を締めつけやがて傷を負う。互いに傷つき傷つけ合い苦悩する。でも人はそれを乗り越えて初めて他人に優しくなれるし自分にも優しくなれる。「優しさ」とは「強さ」だと思う。その強い力で愛は育まれていくんだと思う。

あいにく僕は、あの時それを乗り越えることが出来なかった。強い力で彼女を守ることが出来なかった。あの時を思い出すと今でも少し心が痛むし後悔している。つまりいまだに「あの時」を乗り越えてはいないのだ。

だから書くことにした。書くということは「認める」ことだと思う。悲しさ辛さ醜さ弱さ憎しみ恨み、それらの感情をすべて認めることだと思う。文章にすることによってあの時の感情を蘇生させ、そして噛み砕き呑み込んでしまう。書くということはそういうことで、「文章の力」とはそういうものだと思う。

そして、書き終えた時に見えたもの、それが何だったのか今はわからない。いつかそれを探しにまた旅に出るだろう。







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