| 2005年05月12日(木) |
アール・デコ、コルビジェ |
小出しで書いております、先の旅の話です。
街に立ち並ぶ、流麗華麗なアール・ヌーボー調の 白い石造りの建物の中に、 突如あらわれる、コンクリート色の、 定規で引いた単純線によるコルビジェ風の建物を見、 そのとてつもない違和感、生理的な違和感を体感してから、 都市にアール・デコの現れた時代に興味を引かれるように なりました。
今週読んでいた海野弘著「アール・デコの時代」は、 そんな自分にはとても勉強になりかつ面白い文庫で。
一点もの豪華主義的な「アール・ヌーボー」が廃れ、 大量複製が可能な、単純な線による「アール・デコ」が 生まれた背景につき、女性の社会進出の話も含めて とても面白く読むことができました。
その中で。 「家は住む機械だ」
という建築家ル・コルビジェ(1887-1965)の有名な言葉が 出ていたのですが。あらためて読むと、 すでにユビキタスの世界観を表しているようで、 ちょっと驚いてしまいます。
また、コルビジェというと直線で構成された建築の イメージが強かったのですが、 旅行中、近代美術館で見た彼の「絵」は、 自由な曲線と明るい色で構成された、 ピカソやマチスのようにのびのびとしたもので、 そのギャップにも驚かされました。
美術学校を出、朝、設計の仕事に出かける前に、 絵を描いていたというコルビジェ。
旅を経てその背景をもっと知ってみたくなりました。
|