『丘と港の医者事情』
「ご存知ですか?先生」
「何をだい?鷹通」
「港町に、よいお医者さんがいらっしゃったそうです」
「へえ、そうなんだ…」
「外科医だそうですが…
その助手の方も相当に、腕が…立つそうで。
もしも、友雅先生が、ご病気になったら…
その方々に、診ていただいてもよいかも知れません」
「…いや、私はそうなったら、お医者は決めている」
「どなたです?」
「もちろんそれは、『鷹通先生』さ」
「――」
「…それとねえ。鷹通も、その人たちには診せてはいけないよ?」
「何故ですか?」
「…いや…
(…間違いがあっては…)」
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