白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2005年11月03日(木) 「正しい」に優先するのは

 
ちょこっと日本語クイズです。

「真逆」という漢字、皆様は何とお読みになるでしょうか。


実は数ヶ月前、LaL○の漫画を楽しくわくわく
読んでいましたら。

ルビなしに上の漢字が出てまいりまして。
(確か樹○つみさんの漫画でした。)
私は一瞬「まぎゃく」と読んだのですが、
その後はたと、

「あれ?これはルビなしでいいのかにゃ…?」

とちょっと漢字の扱いに疑問を覚えたのです。


今のところ、多くの国語辞典ではまだ、
「真逆」の読みは「まさか」であり、
「まぎゃく」と引いても「真逆」と出ないのでは
ないかと思います。

(イミ○ス系の年次のものは別として…)


たとえばLaL○が大人向けの娯楽雑誌なら、
ルビがなくても「まあそんなものかなあ」と思うのですが、
LaL○は漢字や正しい読みを勉強中の学生さんが主な
読者でないかと思うので、
そのあたり、編集部さんはちょっと気をつけてくれると
嬉しいなあと思ったのです。


で、匿名でメールのひとつでも投書してみようかと
思ったのですが、どうも勇気が出ず;(そういう報告は
編集部側には(一瞬ひやっとしても)
とてもありがたいものではあるのですが…)、
そうこうするうちに日が過ぎてゆきました。


で、前回か前々回でしょうか、やはりLaL○の
とある人気作家さんの読み切りで、
「真逆」という漢字が再び登場。

こんどはしっかり「まぎゃく」とルビが振られておりました。


おお、担当編集者さんが違うのか、
編集長の指示なのか、
はたまた誰かが投書をなさった結果でしょうか…


気になっていたことだったので、なんだか
「よかったあ」とほっとしましたことでした。


(もちろん、ルビを振る、という行為が、
「通常の読みを逸脱するから振ってあるのですよ」
というマークであることをどのくらいの学生さんが
キャッチされるかはわからないのですが…

でも、編集部として意識はしているのだなと
それがわかったのに安心したのでした…)


と、このように書きますと、なんだか
重箱の隅をつつく人になってしまってあれなのですが…

自分は、そのうち「まさか」よりも「まぎゃく」が
慣用の読みとして市民権を得て、
やがて「まさか」を駆逐していってもそれは
それでありだろうと思い。

逆に、「まぎゃく」という読み方が一過性のもので、
あと数年で廃れてもそれはそれでいいのではと
思います。


歴史的に見ても、古語辞典に載るような古語などは、
ある時代を境にして、
言葉の意味がまったく逆転することもあるので、
意味も読みも「正しい」というのはいつも
絶対的なものでなく、時間が経つにつれて
変わってゆくのは自然だろうと。


また、慣用表現をまったく逆の意味に捉える人が
増えていっても、
「ああ、今はみんなそっちのほうで捉えるんだね。
実はもとはこういう意味なんだよ〜」ぐらいの態度で
居たらいいんじゃないかと。


そして、個人的には、逆に意味をとらえる人が
多いなと思われる慣用表現は、
自分の意図を間違いなく伝えたいのなら、
正しく好きな表現でも涙をのんで使わないこと。


リスクは避けて、より伝わりやすい表現を
考え、用いること。


そんなことを、時代の流れも見ながら
意識していたらいいのではないかと思います。

 


私信:Sさまへv とても嬉しいメッセージをありがとうございます…(感涙)v
あらためてゆっくりご返事させてくださいませ…v

 
 
 


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桂子 [HOMEPAGE]