2006年12月04日(月) |
Piano Man in Tokyo ―― 4 歌ってピアノマン |
November 30, 2006/ Tokyo Dome Set List:
*リスト、完結です。 BIG SHOT この歌詞の、テーマに合わせ、 初め、ビリーは右の手に、 マイクスタンドを握り締め、 大またで、のっしのっしとステージをうろつく。
そのあとさらに、スタンドを、 釣りざおのよう、かついだり、 元気っぷりを見せ付けて、 楽しませてくれた。
IT'S STILL ROCK AND ROLL TO ME こういうロックはアメリカでは、 アンコールでが似合うけど、 日本の趣味を考慮して、 美メロをあとに置くために、 ここに、来たのだろう。
ビリーはマイクのスタンドを、 ここではバトン、さながらに、 何度も大回転させて、 すっかりチアリーダー。
顔が、まっかになるほどに、回してくれていた。 YOU MAY BE RIGHT 一曲ごとに、ネタを仕込んで、楽しませるビリー。
この曲でも、その途中、 Turn out the lightの箇所で、 ビリーが手振りをしたとたん、ドームがまっくらに!
…本当に、lightをturn outするなんて…!
***
上の、曲まで終えたとき、 ビリーは「舞台を去ろうかな? ピアノに戻るかな?」
そんな、気持ちを見せるよう、 カニさん歩きでステージを、 行ったり来たりを繰り返し、 聴衆たちを、湧かせつつ、 大いに楽しませる。
***
encore
SCENES FROM AN ITALIAN RESTAURANT
美しい、この歌を、 こうして生で、聴けるのが、 今夜が最後でも。
それでも悔いが、ないように、体中で聴いた。
PIANO MAN
ビリーがあの、ハーモニカを、 口元へと寄せる。
会場が、わっとなる。 来るぞ、PIANO MAN…!
素晴らしい、たくさんの、歌を、彼は持つ。
ここに居る、それぞれが、 例えば私が或る歌を、 とりわけ愛しているように、 それぞれの、大切な、 歌を、持っている。
けれど、それらの歌を越え、 ただ一曲を、あげるなら、 ビリーと私たちを繋ぐ、 ただ一曲と、云うならば、 PIANO MAN、この歌が、間違いなくそれだ。
この歌の、サビの前。 一瞬ビリーは自分でサビを、 歌うかどうか、迷ったような、 顔を、見せたけど。
サビへと移る、メロディーが、 高まるのを待って。
会場中が、ビリーの代わり、サビを歌っていた。
次のサビ、次のサビ、 回を、数えてゆくにつれ、 会場からの、歌声が、大きくなってゆく。
どんなにビリーとその歌を、 愛しているのかを。
前の、ビリーに届くよう、大合唱になる。
歌ってよ ピアノマン
歌ってこの夜に
あなたはみんなを素晴らしい 気持ちにするんだよ――
ビリーがみんなの歌を聴き、涙ぐんで見えた。
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