白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年01月08日(月) 「緑の午後」 (友鷹)

 


 
緑がゆれ、陽をはじく。




緑の午後




ガラスの向こう、道の並木が、近付いては去り、去っては現れ、運転する私の目と、君の寝不足の目を、休ませている。



これからどこへ行こう。何をしよう。

緑の上、午後の水色の空に、予定をえがく。





一案ができ、君を見る。
君は、舟を漕いでいる。




君の頭が、こちらへ倒れ、かすかな香りがただよう。

君と居た、ホテルのシャンプーの、香りがただよう。



音楽を切り、君を起こさぬよう、心で「おやすみ」。


君のそば、緑の下、車を走らせている。






















 


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桂子 [HOMEPAGE]