白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2007年02月14日(水) what we can do





「友雅先生、これは、どういう動物なのですか?」

「これは、ペンギンで…
四十年ほど前までは、地球に居たんだよ」

「どの、場所にです?」

「南極といってね――

今は、なくなったのだけど、
広い、広い、氷のね、大地があったんだ。

その後、地球がどんどんと、暖かくなってね。

氷がみんな、溶けてゆき、
彼らが暮らす、その場所が、なくなってしまった。


私もその、原因だ。何も…しなかった。


綺麗な星で、あったのに、それを…残せずに。

君たちに、引き継げず、本当にすまない――」







多分、優しさというのは、
生来持った、ものでなく、
努力で身に付けられるもの、
示せるものである。


そしてその、努力とは、
想像を、どれだけ多く、できるかだと思う。


「これを、云ったらこの人を、
傷つけるだろうか」

「これを、云ったらこの人を、
励ませるだろうか」

何か、ひとこと言う前に、
何か、ひとこと書く前に、
何か、行動する前に、想像をすること。



それは、地球に対しても、
同じことが云えて。

今、暖房をするのが、必要であろうか?

この紙は、これ以上、使い道はないか?

これを、買うのをやめたなら、
地球の温暖化によって、
溺れ死ぬ、シロクマを、救えるんじゃないか?


そう、想像することが、
大事になっている。



そして、想像のためには、
正しい想像のためには、
ものの、仕組みを知ることが、
まずは、大切で。


正しい知識に基づいた、
正しいかたちの想像が、
地球に暮らす、者として、大事になっている。



私が生きている間に、
ペンギンは、もう、姿を消すのかも知れない。

この街は、水底に、沈むかも知れない。


冬という、季節はもう、なくなるかも知れない。





どんな、楽しい妄想も、
この、地球が正常に、生きてこそできうる。



「The planetary emergency of global warming and
what we can do about it

(“an inconvenient truth” Al Gore p.1 p/b Bloomsbury, 2006)



もし、機会があったなら、
本の、「不都合な真実」、ぜひ、見てください。


もし、機会があったなら、劇場へもどうぞ。


「何が、自分にもできるか」、解答があります。









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