魔術王事件 二階堂黎人著 講談社ノベルス 2004/10/5
昭和44年、稀代の殺人鬼≪魔王ラビリンス≫があらわれた。そして45年に世紀の大犯罪魔術王事件がおこった。密室から殺人現場・死体が消失。北海道のナイトクラブ<黒蜥蜴>でおきた残虐な美女切断。宝生家を襲う事件。隠された財宝。二階堂蘭子が挑む。
といっても蘭子の出番は少ない。黎人が関係するだけ。大時代的な舞台設定が懐かしさを誘う。蘭子が小説世界のトリックを使って現実の事件のヒントをつかむという設定なので古典推理好きには嬉しい作品かもしれない。
評価 ○(昭和は遠くなったな)
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