鶴は千年、生活下手

2002年12月24日(火) 松島紀行2

宿泊先のホテルは、とてもきれいだった。
部屋に案内されると、そこは和洋室で、定員5名の部屋だった。
二人では勿体無いくらい広かった。
夫曰く、「初めてちゃんとしたとこに泊まる気分。」(^^;

たしかに、結婚した翌年1月に箱根に行ったときは、急だった
しとりあえず空いてるところをと予約したので、食事はよかっ
たのだが、部屋がいまいちだった。

夫の会社の社員旅行だって何人かでの相部屋だし、親戚の旅行
に至っては、男部屋、女部屋っていう仕切りだし、予算も切り
つめていたから、そんなにいい部屋ではなかったのだ。

夫は(当然わたしもだけど)、部屋の眺めにも大喜びだった。
松島のいいところを見渡せる部屋だもの。
ホテルだから、和室でお布団を敷くときだけ客室係が部屋に入
るようになっているそうで、部屋には緑茶、烏龍茶、コーヒー
などが用意されており、同じフロアにある製氷機から氷をもら
ってくれば、部屋でおいしいお水で水割りなどが楽しめる。
有料なのは、お酒などの冷たい飲み物だけだった。

夕食までの数時間、二人でゆっくりとお茶を飲みながら、眺め
を楽しんだ。
お茶を飲みながら、夫は、「このくらいの広さが有れば、二人
で充分暮らせる広さだね。」と言っていた。
たしかに、これで、洋室と和室に仕切りが有って、台所が有れ
ば二人には充分かもしれない。いわゆる2DKってことだね。

夕食は、和風海鮮バイキング。(わーい!)
一度にたくさんは持ってこないで、少しずつ一通りのメニュー
を食べてみる。気に入ったものを何回かお代わりする。
この方法で、すっかり満足いくまで食べたわたし達。
鮪のほほ肉(かぶと焼きの)と、牛タンの塩焼きがおいしくて
最後の締めは牛タン定食風になっていた。(笑)
お寿司も、お刺し身も、たくさん種類のある小鉢も、焼き物も
煮物も、蒸し物も、揚げ物も、ほんとにおいしかった。
この旅行の間だけは、食事制限のことを忘れようと思っていた。
デザートコーナーに、果物に混じって、「ずんだ餅」があった。
いや、これはお菓子扱いしてはいかんぞと思いつつ、2個食す。
夫は小さいケーキを3個食べていた。

すっかり満腹になったわたし達は、部屋でお風呂に入り、数少
ないテレビ番組から面白そうなものを選び、のんびりした後は、
12時前には眠っていた。


一夜明けて、12月22日。
ホテルは天然温泉では無かったが、大浴場からも海が見渡せた。
二人とも、近視なので、メガネを外して入浴すると、風景など
見えないのだけどね。(^^;
それに、お風呂を楽しみたかったら、温泉に行く。
それも、女友達と行く。
なぜなら、夫婦だけで行くと、お風呂の時間は一人ずつなので、
一人で大きなお風呂に入っていても、つまんないんだよね。
それに、肉体的なコンプレックス(言えないけど)があって、
一人で大勢の中に入っていくのは、すごく決心が必要だ。
友達と一緒なら、なんとかなるのだけどね。

そんなわけで、朝日を見ながら入浴しようと、コンタクトを入
れて大浴場にいったものの、たくさんの先客がいたために、眺
めを確認しただけで、すごすごと帰ってきてしまったわたし。
眺めは部屋からの方が、ずっとよかったのだ。

朝食は、洋風バイキングだった。
7階の、海を見渡せるレストランでの朝食は、また格別だった。
なにしろ、雲一つないいいお天気だったのだから。
朝日が昇る時間にはまだまだ雲が有ったのだが、朝食の時間ま
でにはすっかり晴れ渡っていた。

チェックアウトしてから、ラウンジでコーヒーを飲み、帰りは
送迎バスだねと決めた通り、送迎バスで瑞岩寺に向かった。

 いつだってわたしが先に眠るのは悲しい夢を見たくないから
                            (市屋千鶴)


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