鶴は千年、生活下手

2003年01月16日(木) 鶴の恩返し

短歌関係の方のHPで切り番の記念に1ページプレゼントして
いただけるのだが、いったい何をと決めるのに時間がかかった。
「鶴の恩返し」をちょっとだけ大人向けの切ない感じにして、
短歌を間に入れながら語るような物にしたいと考えてから更に
時間が経ってしまった。

なんとか全体が出来たのだけど、もう一度見直さなくちゃ。

「夕鶴」では、与ひょうがお金の話とか、欲望の絡んだ話をし
始めると、つうには与ひょうの言葉が意味不明なものになって
しまうのだ。
そして、与ひょうをそそのかす二人の村人の言葉は、はなから
理解できていない。
つまり、純粋で無欲な与ひょうや子供たちだけが、つうと会話
が出来ていたのだった。

だけど、わたしの「鶴の恩返し」はちょっと違う。
ずっと言葉は理解できている。
つうは、純粋な鶴の化身ではなく、変身して一緒に暮らすよう
になってから次第に与ひょうに恋心を抱く女性としたかった。

鶴と人間の恋に重点を置いた訳ではなく、ただ少し切ないお話
になればいいなと思っている。
いいな、って、自分で書いてるのにね。(笑)

 命なきむくろとなりて雪原に埋もれる覚悟を与ひょうがとかす
                            (市屋千鶴)
これが出だしの歌。


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市屋千鶴 [MAIL]