ぷらむ短歌会の2月のお題は「氷」だ。 わたしの短歌には雪の歌が多いが、氷の歌は思ったより少ない。
NIFTYの短歌フォーラムで、毎週水曜日に「苺摘みRT」 というイベントが開催されている。チャットでだけど。 順番を決めて、前の人の歌から一語(苺)を摘んで自分の歌の なかに詠む込むということを繰り返していく。
だいたい2時間だが、その間に2回から3回くらい順番が回っ てくる。 我孫子市に越してから、12時になると眠くなってしまう体質 になってしまったので、まったく参加できなくなった。 まず、PCを繋ぐのが、20時までか遅くても23時までとい う状態では、参加どころではないのだった。(^^:
だけど、「苺摘み」というのは、前の人の歌からどの語を選ん で使うのかに趣味が出たり、即興で詠むことから作者の現在の 状況が出てしまうものなんだね。
わたしが、頻繁に「苺摘み」をしていた頃は、今現在の幸せに 慣れている途中だったのだと思う。 自分が、若い頃になぜ無謀な疑似恋愛を重ねてきたのかとか、 その心理の奥底には何が有ったのかとか、夫と出会えたことを とてつもない奇跡に思えていたりとか、そんなことを考えてい た頃だったのだと思う。
そのころ、わたしの歌には雪の歌が多かった。 雪は、わたしにとってまさにスペシャルアイテムで、いいも悪 いもなにもかもひっくるめて、特別な物だった。 短歌フォーラムでは、「おつう」というハンドル名なのだが、 「苺摘み」のメンバーの中には、寒い歌のおつうさんとか、冷 たい歌のおつうさんとか(笑)呼んでくださる方もいた。 どうも、雪の歌には思いが強く出過ぎてしまうらしい。
それにしても、即興で歌を詠むという機会が、ずいぶんと少な くなってしまった。 その場で思い付いた歌の中には、深層心理がにじみ出ている。
結ばれし小指の糸のゆくさきをみるすべもなし舞う雪の夜 (市屋千鶴)1998.12.02作 降る雪に自分のルーツを見せられて気のない返事を君にしている (市屋千鶴)2000.03.07作
いずれも、「苺摘みRT」での作。 短歌フォーラムでの雪の歌を古い順にならべていくと、わたし の心理状態がわかって面白いかもしれないなと、ふと思う。
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