今月のぷらむ短歌会のお題は「眠」。 わたしの歌は、以下の三首だった。
どれもみな同じに見えるビル群の森に迷いて眠り姫になる(市屋千鶴)
これは、方向音痴というか、都会なれしていないというか、ビル の谷間を歩いていると、どこがどこだかわからなくなって、道に 迷ってしまい、くたくたになって眠ってしまおうという歌。 この歌だけを読むと、初句、二句の説明は不要ではないかという 指摘をいただいた。
眠るとき傍らにいるそれこそがたった一つの条件でした(市屋千鶴)
他の方の読みで、夜に対する恐れがあってきっとこの条件が必要 だったのだろうけど、条件でしたという過去形になっていること から、今はもう幸せなのじゃないかと思う、というご意見をいた だいた。なんだかとてもうれしかった。 「それこそが」という言葉が、強すぎるのかどうか。 自分では、「ことだけが」から「それだけが」になって、最終的 に「それこそが」になったのだけどね。
胸に抱く想いがいつか孵ることを祈って眠る母鳥になる(市屋千鶴)
この歌は、だいぶ前に作ったものだったが、少し手直ししてみた。 この母鳥が、とても大きな存在に思えるという感想をいただいて、 これまたうれしかった。
自分が作ったときの気持ちよりも、もっと大きなものを読み取っ て貰ったりすると、それはなんだか妙んこそばゆいような、いい 気持ちなのだった。
今日は、マスクをしているだけでくしゃみも出なかったし、目も 比較的楽だった。 花粉症の一か月半の間の、本当に辛い時期はほんの1〜2週間な のだと思う。 とても辛い日は数日あると、あとはすーっと納まりはじめる。 あと少しで、マスクがいらなくなるはずだ。
ほんとうは、思いっきりくしゃみが出るのは、その瞬間に限って 言えばすっきりするのだ。 やっぱり、どこかわたしの感覚はずれているみたい。(汗)
昼も夜も冷たく光るビル群の森に迷いて眠り姫になる(市屋千鶴)
う〜〜〜ん、まだまだ変わるなぁ。
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