三崎綾+☆ 綾 姫 ☆の不定期日記

☆ 綾 姫 ☆

失った記憶
2004年10月09日(土)
「10年後のこの日、この場所で待ってるから」
涙で前が見えないほど、枕を濡らして目が覚めた。
10年後のこの日って何時?真夜中、彼の写真の入った手帳を隅々まで読んだ。
何処にも書いて無い。
確かに私が言った言葉。
「10年後のこの日、この場所で待ってるから」


忘れて居た記憶がまた1つ戻った。あれから10年近くの時が流れて居る。
きっとあの日がもうすぐそこまで来てるんだ!
でも何時なんだ?
場所ははっきり解っている。彼に最初に抱かれた場所。
部屋の中もちゃんと覚えている。
でも部屋番号は?何より日にちは?

こんな大切な事を忘れてしまったなんて。
こんな大切な事も覚えて居られないなんて。

モニターの薄明かりで、彼の写真を見つめた。
何時だったの?もう過ぎてしまったの?貴方は待っていてくれたの?
思い出したあの夜が「あの日」だったの?

愛して居たはずなのに、こんなに大切な事も覚えていないなんて。。。
もう私の愛は「幻」になってしまったの?

彼と最初に行ったホテルの領収書を、大切に手帳に挟んであったはずなのに。
それさえ残っていたら。。。こんな大切な物を無くしてしまうなんて。

「あの日」は何時?
また眠れない日々の始まり。。。