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やすみ日記
梅子
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2008年08月24日(日)
「7月24日通り」(吉田修一)

なぜ、そっちに行くんだー! こっちとくっついて欲しいと思ってたのに! 
というのが一番の感想。何も言わずに母に本を渡したら、読後、同じ感想を言っていました。

地味な女の子が、あこがれの先輩との恋や、思い通りにならない自慢の弟、華やかな女友達との関係に揺れ動く話。
さりげなく文章が上手くて、女性の描写が自然です。冒頭の蝶の描写や、人に色が見えるという話、屋上から見た停電の街などが、映像的で印象に残る。
そういえば、映画にもなってるんでしたね。

ネタバレ亜希子は、現実的に居そうな嫌な女だと思いました。結婚してる上に部員でもなかったのに同窓会に来るって。あげく聡史と消えるって。おいおい。
小百合が、亜希子の自慢話を毎回聞かされるのを、文句も言わずに付き合ってるところ、心が広いなと思いました。私だったら、一回でコリゴリです。

聡史も、小百合のあこがれの先輩だって言うけど、どこがいいの? ただの優柔不断やんか!
聡史より、絵描きの彼の方がずっと好感度高かったので、こっちとくっついてくれるのかと思ってたら、小百合は「振られるのが分かってても、好きだから会いに行く」と、東京に行っちゃいましたね…。あああ。

小百合が、自慢の美形の弟が、冴えない彼女を選んだことに猛反発する心の動きが面白かったです。