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やすみ日記
梅子
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2008年12月21日(日)
「錦」宮尾登美子

帯で有名な龍村の創業者、龍村平蔵をモデルにした物語です。

平蔵(作中では吉蔵)、確かに織物への情熱には圧倒されますが、それ以外の姿が好きになれん。
主人が留守がちな家をしっかり守ってくれる奥さんを裏切って、妾を作り、その妾・ふくが不治の病になっても長いこと見舞いにも行かず(また、ふくが謙虚な良い子なんです)。
10代の頃から献身的に仕えてくれた使用人・仙も、足蹴にして罵倒するし、何様なんだお前は!?
女性陣が皆、人間が出来ていて健気なので、吉蔵の魅力が今ひとつ分からなかった…。

ただ、10代で働かない父親に代わって一家を支えるとか、30代で専売特許6件実用新案30件を取るとか、仕事の面では本当に凄い人ですね。
元大名の茶道具復元の仕事をきっかけに、古代の布に魅せられて、寝食忘れて没頭する様は、職人魂を感じられて良かったです。
8年がかりで製作し、宮家へ納めたタピストリーが、戦争で消失してしまったのは、本当に惜しい。