「100万回生きた猫」で有名な佐野洋子さんが、母親との葛藤を綴ったエッセイです。
「母親を嫌いだった」という洋子さん。 母親は、子どもの頃から、洋子さんを長女として厳しく躾け、優しくしたことはない。一方、家事能力は完璧で、父親亡き後、女手一つで4人の子どもを大学にやります。
端から見ると、お母さんは冷たいけれど、立派な人だと思うし、「母親愛せない」と悩む洋子さんも、大枚はたいて立派な老人ホームに入れて、何度もお見舞いに行ってるし、そんなに酷い娘だとは思えないのですが。
家族という関係だけは、互いを「愛さなくてはならない」「愛されたい」という呪縛が強すぎて、そうできなかった時の反動が大きいんだろうなと思います。
ある日、氷山が溶けるように、どっとわだかまりが解けたシーンが、とても良かったです
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