カタルシス
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2002年08月24日(土) |
何でそんなもん習ってんでしょ(^^;) |
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前々からの約束で学生時代の友人宅へ遊びに行きました。学生時代の友人と言っても、卒業後も割と頻繁に会っている人なのでそんなに久しぶりな訳でもなく、今回の御宅訪問も彼女の持っているパソコンソフトの使い方を教えて貰うという、やたらと事務的な目的のためだったのでした。
彼女はバイトで漫画家のアシスタントをしています。今回教えを請うのも漫画…というか、モノクロのイラストを仕上げるのに便利なソフトです。スクリーントーンってご存知? 原稿を印刷に乗せる場合、色は0%か100%の濃さでしか読みとりません。なのでたった一つの色でもって“濃淡”を表現する必要があり、点や線の“密度”によってそれらの表現をするスクリ−ントーンが活躍します。完全原稿(そのまま何の処理もせずに印刷にかかれる状態の原稿)を用意する場合 当たり前のように使われる透過シールのような画材です。
例えば完全ではない原稿“不完全原稿”には、イラストや図面のアウトラインのみをスミ100%で描いておき 別紙でアミの%指定をするものや、写真を当て込むものなどが挙げられます。これはどちらも印刷所で追加の作業が必要となるので“完全”とは言いません。 ※“不完全”と言っても まだ途中の原稿のことではないんですよ(苦笑)
実際のスクリーントーンは1ヶ所1ヶ所手作業で張り込んでいくものですが、現在ではパソコン操作で流し込みができるソフトが出回っていまして、そのうちの1つを私の友人はバイト先で使っているのです。
それを教わりに行ったと。そういう話ですよ。
聞いてみたら話は簡単なものでした。フォトショップというソフトのプラグインに加えるタイプのもので、ペン入れまでした原稿をスキャナーで読み込み フォトショップを立ち上げて作業します。スキャナーは紙に描いたものを取り込む場合のみに使用します。下書きからペン入れにあたる作業をパソコン上ですればスキャナーを使う必要はありません。
パソコンで直描きする腕がないので、私は手描きの原稿をスキャンする方法を取りました。友人曰く、コツは 「ペン入れの時に隙間をつくらないこと」
トーンを流し込む際、綺麗に区画が分かれていないと必要以上のところにまではみ出てしまうので、その回避もしくは修正に ひと手間かかってしまうんだそうです。隙間を空けて描く癖のある私には なかなかの問題ですが、それでも手貼りするよりは何倍も早くトーン作業がこなせます。まさに文明の利器♪
友人の手本作業を見ながら なるほどなるほど、と感心を繰り返し 彼女が実際に書き上げた原稿なども見せて貰いました。手貼りと流し込みでトーンそのものは殆ど遜色ありません。見分けるのはもっぱら主線のガタつき感によるものでした。それだって解像度を高目にスキャニングしたり性能の良いプリンターを使えば解決できる問題です。必要に応じて手貼りと流し込みを使い分けるのが今の主流だそうですが、彼女が手伝っている先生は原稿を手描きする人なので まだまだ手貼りの方が多いと言っていました。 (中にはタブレットを使って下描きからパソコン作業の先生もいるらしい)
私はトーンソフトを教わる代わりに、HP作成ソフトを持参して行きました。お互いに情報交換という訳です。私がこのサイトを作成したのはマクロメディア社の『ドリームウィーバー』というソフトですが、このソフトは彼女も持っているというので、アドビ社の『ゴーライブ』を別売りの手引書と共に提供しました。このソフトは自分自身ちゃんと使いこなせていないので、使い勝手の善し悪しが分かりませんでしたが 友人が「興味ある」と言ったので用意しました。私はドリームウィーバーを使う以前はアドビ社の『ページミル』というソフトを使っていて、そのソフトが開発終了となり そのバージョンアップがゴーライブに移行されたのが購入のきっかけでした。今になってみると買う必要はなかったな、と思ってしまいますが 後の祭りというやつです。
一通りのやり取りを終えたのは夕方でした。それから彼女の母上が用意して下さったお菓子とお茶で 何てこともない雑談に花を咲かせて、夜の更け切らぬうちにと 夕飯時を待たずにおいとまして来ました。 お母上に手土産を頂いたので 「Mのおばちゃんからお土産もらったから持って行くねー」と本家へ連絡を入れ、本日もまた
避暑。
ついでに夕飯なんかも狙っていたり何か しちゃってたりして☆ あはん♪
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