カタルシス
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2002年08月27日(火)  そこに幸あり 

昨日一日かけて何とかまとめた第一稿をクライアントに提出して一段落がつきました。その原稿を基本に先方が直したい箇所を指定して来るまでは つかの間の小休止です。
もしかしたら本日中に返ってくるかも… と一抹の不安を抱きながら半日が経ち、とうとう先方からの連絡がないまま定時になりました。

ラッキー!

定時までに連絡が来なきゃ取り敢えず今日は自由の身だ〜い♪ グズグズグしていたら仕事が来てしまうかも知れないので つかまらないうちにサッサと帰ってしまおう。 うん、そうしよう!

だって今日はSBライブの日。

一度は諦めて前売りチケットを友人Sさんに譲ってしまったけれど、この分なら彼らの出番には間に合いそうなので 当日券でも何でも構わないからライブに行ってしまおう!と思い、即実行に移しました。

会場のegg-siteに着くと 既にいくつか見知った顔がありました。中にSさんとAさんを見つけたので声をかけると
「来れたんだー良かったね。」と笑ってくれたので ちょっと嬉しくなりました。
確かに今日は何とか出て来られましたが、明日から今週いっぱいは おそらく遅くまで残業しなければいけないでしょう。その前にこうしてライブに来られたことは 不幸中の幸いです。

SBは先週の土曜日 8/24に岩手県水沢市のイベントにお呼ばれしていました。8/18に高田馬場で一緒に演った堂島孝平くんに声をかけてもらったのだそうです。土曜日だったので一瞬行ってみようかな… と思ったりもしましたが、友人宅へ行く約束があったのを思い出し断念したのでした。まぁ、どのみち何も用がなくても多分 行かなかったと思いますけどね。遠いし、お金なかったし(苦笑)だた、岩手ってうちの両親の出身地でして 母の実家がございますのんよ。例えば金土日とかで予定が何もなかったりしたら 祖母に会いに行っても良かったな、くらいには思いました。でも、土日予定入ってましたしね、やっぱり無理な話です。

なので今日は一応 凱旋ライブな訳です。
『凱旋』=戦いに行き勝利して戻ること

…えーと、凱旋というのは正しくないかも知れないな。勝敗の行方はよく解りませんので。
じゃあ、復員ライブ?
『復員』=軍隊を戦時編制から平時編制に戻すこと(対:動員)/召集した軍人の軍務をとくこと(対:召集)

戦いから離れろ(-"−;)

要するに「お帰りなさい」なんです。
「遠征お疲れさまでした」なんです。
夏の岩手はいかがでしたでしょうか。

セットリストは最近あまり変わり映えがしませんが、アレンジを変えるなどしてマイナーチェンジ?はしているみたいでした。
遠征帰りなのでMCでは 旅先でのことを少し話していました。何か、お弁当に鮭ばっか入ってて飽きた みたいなこと言ってましたけど。良いじゃん鮭。美味しいじゃん。岩手の鮭は東京のより美味しかったハズですぞ。
と、岩手の漁村にいなかのある私は思うのでした。
マジだよー。 本当に美味しいんだぞー。 塩とかギリギリに抑えて半干しとかしてあったらもう サイコーなんだぞー。

いや、鮭の話はいいとして。

目的地に着いた途端に帰りたくなるとかね。何だかマイナスのことばっか言っていて ちょっと残念でした。せっかくお呼ばれで行ったイベントなんだからさ、もうちょっと楽しかったこととか 発見したこととかなかったのかな? と思っていました。

友好関係の広そうな堂島くんが、急なことだったとはいえ声をかけてくれた訳じゃない。
スプリングベルに声をかけてくれた訳じゃない。
そこにはどんな思いがあったのかな、とか考えていたのですよ。誰かの代役だったにしてもね、彼らの前に他の人に声をかけていたにしてもね、音楽的に期待できない人には 声をかけないと思うんだよね。いくら知り合いでも、仲が良くても、ミュージシャン堂島孝平が紹介するのは いい加減なアーティストである訳がないと。思うんですよ。その彼の心意気に

2人はちゃんと応えて来たんでしょうか。

せっかく行ったんだから その辺の雰囲気を漂わせて欲しかったなぁ… なんてね。
それでも結局2人のこと好きだから、半端な話題にも笑えちゃうし 歌が聴けるだけで嬉しくなっちゃうんですけど。まぁ、冷静に考えると 気になる部分はいっぱいありますよね。

好きだけどさー
好きだからさ。


最近全然出てこないけど、この会場は控え室狭いって聞いたし 出口ひとつしかないし 事務所が近いから、案外出てくるかも知れないな。と思って 久しぶりにちょっと出待ちなんかしてみました。特別用事があった訳じゃないけれど、何となく話がしたいな、と思って。

予想的中。というか、出ては来たけど 思いっきり帰り支度完了の姿。 あはは、帰っちゃうんだ(苦笑)

すると何人かの集団が わぁっと彼らを取り囲み、先日発売されたCDにサインを頼んでいるご様子。2人とも応じていましたが、そのうち鈴木さんが ス〜っと姿を消し、スタッフもじりじりと移動を続けて春山さん一人を取り残したような状態になりました。 サインを続けているのか、話をしているのか解りませんが マネージャーさんは「早く済ませて!」と言わんばかりの視線を送っているし、鈴木さんがいつの間にかいなくなった為に 1人で取り囲まれる形になっている春山さんは 彼女らを振り払うわけにもいかず、ちょっと困ったような笑顔を見せていました。

少し離れたところに立っていた私と他2名は 何となく声をかけそびれてしまい、そんな状態になった以上は今更近寄ることも出来なくなって 遠巻きにその様子を眺めているだけでした。彼をつかまえているファンの子達の気持ちは解るし、スタッフがちょっとイライラし始めているのにも気が付いていましたから もういいや。って思って。

このまま一行が立ち去るのを見送って帰ろう。
そう思って ただ立っていました。

ようやく開放された春山さんが ファンの子達に何度も手を振ってスタッフ達の元に帰って行くのがわかりました。私たちもそろそろ帰りますか。と思って移動しかかった時、振り返った春山さんが私たちの方を見て 片手を挙げてペコっと一礼。

およ、我々に気が付いてましたか。

ギターを持ってゆったり歩き出す背中に「ありがとー」と心の声をかけました。
通じるかな。
通じてると良いね。
ちょっぴり報われた3人でした。


今日来られて良かったな。


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