カタルシス
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JR王子駅。 結構耳にする地名の割に駅前は至って大人しい。 うちの社長の住まいはこの王子にある。開通の報も記憶に新しい地下鉄・南北線で毎朝重役出勤をなさっておられる訳だ。休日の今日、よもやはち合わせなどはなかろうと思いつつ ついつい周囲にきを配って歩いてしまう自分の小心者加減が情けなくもある。
北とぴあ・さくらホール 要約するなら区立公民館の大ホールとでもいったところか。今日はここでSomething ELseのコンサートが行われる。ちなみに「北とぴあ」は「ホクトピア」と読むそうだ。 前回 友人の付き合いで渋谷公会堂での公演を聴いた際、どうだったかを聞かれて「都内で休日の公演なら行くよ」と答えた。それならば、と今日のこの公演の申込に私も頭数として入れてくれたのだった。
王子なんて初めて来た。思っていたよりも遠かったかも…(苦笑) ホクトピアは駅から歩いて5分とない近場にあった。待っている間に少し話をしていたが、サムエルはブルームの前に同じ番組に拉致された経験を持つ“先輩”アーティストだ。こんな言い方は嫌がられそうだが、それはこっちも同じことで、未だに“雷波に拉致られた人達”の枕詞がなければどの程度認知されているのか知れたものではない。そろそろ その切り札すらもほとぼりが冷めて来ているから、ヒットの一つでも飛ばさなければ先行きに不安を感じる時期だろう。諸々の事情がブルームの状況とかぶっていて、サムエルファンの友人の憂鬱が手に取るように理解できた。ただ、明らかに大きく違っているのは事務所の規模で、ブルームを稼ぎ頭にしている弱小事務所と打って変わってサムエルの事務所では、ハロープロジェクトの面々が先陣に立ち肩で風を切っている。いわゆる「娘。」達である。
人気のありすぎる同輩というのも困ったもので、彼女らにすべての力が注がれてしまい サムエル他地味な面々はおこぼれ程度の世話しかしてもらえないのだとか。かといって、ハロプロの持つ番組のゲストに呼んでもらったところで毛色が違いすぎて浮くだけだし、フォローの仕方がトンチンカンで困っているという。 社長までベッタリの露骨な金銭第一主義もウザいと思っていたが、ぞんざいに扱われるのも痛い話だ。お互いの悪境に慰めの言葉もなく、ただ肩を叩き合うしかない末端ファンのもの悲しさを知ってもらいたい(涙)
ライブの内容は良かった。前回も思ったけど、やっぱり歌上手い。綺麗にハモれる男声三声のバンドって今どき貴重だと思うんのだが いかんせん地味なんだよなぁ彼ら(苦笑)いまいち華がないというか、なんというか。その点ブルームにはVo.に華があるにはあるが、MCはダメダメだし 最近は歌の方も不安定。アンタら足して2で割ってみたらどう?なんて自虐的なことまで考えた自分に思わず溜息が漏れた。
演奏が上手くても 歌が上手くても 楽曲が良くても 頑張ってても、当たらずに消えていく人達は星の数。成功している一握りの人達と何が違ったのか具体的に知りたいものだ。
まぁ、それが解っていたら 誰ももがいたりしてないだろうけどね。
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