カタルシス
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2002年10月29日(火) |
チケットに色々… の巻 |
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午前10時、一人で留守番なのをいいことに会社の電話でチケットぴあにコールする。 劇団め組という小さな演劇集団の公演『坂本龍馬』のチケット発売が今日の10時からだったんだけど、 難無くつながり難無くGET。ああ、最近つながらないチケ予約ばかりだったので この容易さは新鮮だ〜(感動) ちなみに一昨日は 劇団☆新感線のチケットをキャンセル待ちでGET。もちろん発売日にも電話はしたけれど敢え無く撃沈だったのであーる… 取れたと言ってもキャンセルチケらしく後ろの方で席番が1・2! つまり最端!(爆) まぁ、観られるんだからこれ以上の贅沢は言いますまい…
今夜は六本木でN.U.がライブの日。都内だから待ってました!と言いたいところなんだけど、ワタクシ夜の六本木が大嫌い。むかし むかし嫌な思いをしたので ここ10年くらい足を踏み入れていなかった場所なんだな。(昼間は年一で行ってるけど)なのでお知らせメールが来ても予約には至らず、しばらく悶々と考えあぐねいちゃっていた。
仕事といえば特に忙しい訳でもなく、こんな時に限って定時に余裕で出られてしまう。うーん、どうしようか… “大江戸線六本木駅●●出口目の前”という会場の案内図を見ながら とうとう重い腰を上げた。
「…本当に目の前だわ」 職場のある信濃町から六本木へは思いの外時間を要さないもんで、しかも会場の六本木Y2Kは駅の出口を出て横断歩道を渡るだけの場所。一人で苦笑いを浮かべながらサクサクと足を進め 地下に続く階段を降りていく。
今日の出演者にはN.U.の他にも知っている顔ぶれが2組ありまして。 まずは“ふれあい”。 彼らは既にメジャーデビューをしているのできっとトリだろうな、と予測してみる。その昔ブルームと、その後SBとも対バンで聞いたことがあるフォーク系のユニットなんスよ。歌は確かに上手いんだけど、ちょいと楽曲が単調で、初めて聴いたときは演奏中 眠ってしまったという…(苦笑)MCも苦手と言ってほとんど喋らず持ち時間いっぱい歌っていた記憶があったのだけど、SBと一緒だったときはMCもこなれていたし、曲調にも寒暖ついてきていて「あれ、雰囲気変わった?」と思った人達。もし聴いて行けそうだったら聴いて帰っても良いな〜と思ってた。
そしてもうひと組は“Slope”。 実は会場が六本木であるのと同じくらい 来ることを躊躇した原因になっていた子らなのだ…
何者かというと、ブルームの後輩。事務所もスタッフもまるっきり同じ面子で活動している。ブルームのライブの前座で歌ったこともあり、「これを聞くのに金なんか払いたくねー!」と思った若く拙い兄弟ギターユニットなんです。一応ストリート上がりということになっているけど、兄の方がブルーム・松ヶ下氏のギターに惚れて弟子入り志願したという変わり種で、Slopeの活動を始めるまでは事務所スタッフとしてブルームのローディーなんかしてた。自分たちの活動を始めてからもしばらくはスタッフと所属アーティストを兼任していて、彼らのライブには時々松ヶ下氏やサポートベースの山口くんが応援に現れたりする。そんな理由からSlopeのファンにはブルームのファンが多いんだな。本当にSlopeが好きなのか、ただ松ヶ下氏や山口くん目当てなのかは判断しかねるけれども 私にとってウザったい印象を受ける連中に他ならないのだよ。 弟はまだ高校生で見るからに若造オーラを放出してるし、ブルームが低迷してるこの時期にデビューするとか言ってて事務所は露骨に力の入れ加減をシフトしちゃってるし、本人達に咎はないのだけれど癪にに障って仕方がない。…あー、でもあのレベルでデビューっていうのはちょっと罪かも知れないな。前回聴いたのが2月だから8ヶ月経ってるのか?一体どのくらい成長しているのか見せてもらおうじゃないの。
なーんて気分で臨んだ六本木Y2K。予約をしていなかったんで当日券を買おうとした目の前の壁に“Slopeデビュー!”のポスターが。 「………。(にっこり笑顔)」
場内に入るとN.U.がセッティングしている最中で なかなかのタイミングで到着したみたいだった。結構な入り具合で程良く埋まった会場を 入口から反対側に横断して壁まで移動、ステージを前に左端の一角に居を構えると背中を壁に預けてセッティングの様子を眺めていた。 初めて来た会場だけど綺麗だし、最近できた所なんだろうな…などと思っているところに ポロ〜ンと試し弾きのギターが鳴る。 あ、音も良さそうだ。ステージは1mくらいの高さがあって会場は前後に割った真ん中辺りに仕切のバーが生えていた。若干段差もあるのかな? ふむふむ、こぢんまりとはしているけれど良さそうな会場じゃん。照明なんか明るすぎるくらいのシャープさだし(笑)
N.U.さんの演奏はいつも通りのテンションで、関西出身の2人は六本木デビューだったなんて話をしてた。しきりに「ギロッポン!ギロッポン!」と曰うN氏に 「言わねーだろ今時…」と内心ツッコミを入れつつも、テンポの良いMCはやはり気持ちが良いもので(笑)大嫌いな夜の六本木にいるってことを忘れらたみたいだった。
「このライブハウスでは出演アーティストの曲のイメージでカクテルを作ってくれるんです」 そう言ってN.U.は『セピア』という曲を歌った。別れた彼女を思い出してしんみりしてる内容の歌なんだけどね。f(^^;) 手元に配られたフライヤーには確かに“オリジナルカクテル”の案内があって、ほへぇ〜 そんな洒落たことしてんのかこの店って感じ。そんでもってN.U.のカクテルは“セピア”ということに。普段ドリンクをノンアルコールで消化している私だけれど、せっかくなのでそのカクテルを頼む事にした。 N.U.の演奏後にドリンクカウンターで「セピアを」と注文したら、一見無愛想そうな兄さんが人なつこい笑顔を見せて「セピア!」と注文を繰り返す。何やら素敵な兄さんだ(笑) カクテルを作る彼の手元を見ていたのだけれど…
オレンジジュースにフランボワーズ入れてるよ… あ、甘そうダナー(苦笑)
オレンジと赤が二層になってじんわりと混ざり合うグラデ−ションは 暮れなずんだ印象のある曲“セピア”を思わせた。飲むために混ぜちゃったら セピア色っちゅーか茶色になっちゃったけどね。そして予想に反せず 無茶無茶甘いカクテルでした…
甘いカクテルと格闘しながら会場の後ろに移動をすると、物販デスクに見慣れた人物。ブルームの元マネF木女子が声張り上げてSlopeのライブチケット売ってるところだ(苦笑)そしてその後ろには事務所のM川社長が上階のPAスペースに続く階段にどっかりと腰を降ろしている。おお、社長自らお出ましですか。以前のブルームさんのようですな。 カクテルをすすりながら そ知らぬ顔で隣に立っているアタクシ。ブルームのライブ通って長いけどマネさんに顔を覚えられてないからね、全然大丈夫。何度も喋ってるけど覚えられてないからね、笑っちゃうけど大丈夫。大所帯では目立ったことさえしなきゃ そんなもん。ロシア以前のマネさんだったら覚えててくれてたかも知れないけどねー(笑) 今じゃそのF木さんでもない人がマネージャーしてるからブルーム班には毛の先ほども認識されていないだろうね。 ヘッ。
程なくして次なるステージの幕が上がる。見れば噂のSlopeくん達だ。ほほう、お手並み拝見といきま…
〜演奏開始〜
ど
ど ど ど
ど う し よ う ・ ・ ・
1曲目が始まったところで 急に汗が出てきた。時間からしてこの次が“ふれあい”だと思うけど、思うけど…
この子らの演奏 最後まで我慢できそうにない!
それまでゆるゆる飲んでいたカクテルを一気にあおって そそくさと会場を出てきてしまった。少し待ってりゃN.U.もメンバーが物販に立っただろうけど… もういい、帰る。 いつも必ず書くアンケートも書いてないけど… もういい、帰る。
横断歩道を渡るだけの六本木。大江戸線のホームを目指し 延々と地下に潜っていく間 「…あれに金を払ったのかと思うと腹立つな〜…」と ぶつぶつ独りごちていた。
やっぱり夜の六本木は 嫌いだ。
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