カタルシス
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POWDERライブ in『CHELSEA HOTEL』
チェルシーホテルっつってもあのピンクの外壁で目を引くニューヨークの伝説的なホテルのことじゃない 渋谷にあるライブハウスなんだけれども 勿論その命名にはあのホテルが関ずらわってるのは間違いなくて セックスピストズのベーシスト シド・ヴィシャスの 恋人ナンシー・スパンゲンが殺害されたことが一番有名そうだが その他に多くの有名・著名人が住まいとして使っていたことでも名を馳せる ある種特別なホテルなのである
例えばアーサー・C・クラークがこのホテルに滞在中に『2001年宇宙の旅』を書き上げたとか ビート・ジェネレーションの第一人者であり『裸のランチ』の著者ウィリアム・S・バロウズが住人だったとか アンディ・ウォーホールがここで映画を撮ったとか
文学・アート・音楽とさまざまな世界で語られる突出したエピソードを数多く残しているのだ
しかも結構な人数がここで死を遂げているにも関わらず「呪われたホテル」なんて言われ方をしている風もなく現在でも営業を続けているところが 更なる特別感を高める要因なのだろう
少し前なら シド達の死の謎に迫る伝記的映画『シド・アンド・ナンシー』 最近でいえばその名もズバリな『チェルシーホテル』 『レオン』の主人公も初めに滞在していたのはここだったりする 映画界でも超お馴染みのホテルである
閑話休題
その『CHELSEA HOTEL』という名のライブハウスでPOWDERがライブをする 彼らの楽曲には『ホテルチェルシー』という曲があって まさにこの場にうってつけな1曲なのだが 実は前々から引っかかってる歌詞がある
内容はシドとナンシー絡みなんだけど 「シドが引鉄を引いた訳」という歌詞があり あれ?と思った チェルシーホテルで死んだナンシーの死因は「刺殺」のハズである 一番の容疑者にされていたシドがその翌年に死亡した理由は「薬物の過剰摂取」が原因だ
引き金を引くシチュエーションは何を意味するんだろう?
何となく疑問を残しつつ 「シド・ヴィシャス」と「拳銃」があまりにもしっくりするので 特にツッコまずに今まで来てしまったが 折角の機会だったのでここだけでこっそりツッコんでみることにした(笑)
最後に【ライブの感想】 1曲目にBAMBI時代のリメイク?『チャム』 再三のリクエストに応えてなのか それともスージーが自発的に気を利かせてなのか解らないが 愛知組が大喜びをしていた 久々に聴いて私的にも感慨深し その後は時間が経つにつれ歌詞の聴き取りが困難になってくる 音響が悪いのか ボーカル・スージーの滑舌が鈍ってきたのか定かでなかったが 新曲の詞の聴き取りに難儀した「メモリーモーテル」というのを何とか聴き取り 後にそれがタイトルだと知る 『MEMORY MOTEL』
ここ3回くらい立て続けに良い感じなので 後半ちょっと惜しかった感じ でも及第点?(←偉そうに!) それから髪を切ってスッキリしたスーさんは爽やかで大変良しv 何はともあれ お疲れ様 お疲れ様
『チェルシーホテル』2002年/アメリカ
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