カタルシス
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2004年04月09日(金)  悪の華 

『マスター・アンド・コマンダー』で魅惑の軍医スティーヴン・マチュリン氏を演じていたポール・ベタニー

彼の主演作『デッド・ベイビーズ』を鑑賞〜

ひと言で言うならば『トレイン・スポッティング』に内容の雰囲気が似てます でもオチがあれよりもよりダーク 冗談ごかした表現で撮られていますが かなり笑えません(苦笑)

舞台は英国 富豪の屋敷(というか城)に同居する統一感ゼロの若者6人 屋敷の主・その友人で新婚の夫婦・未婚で倦怠期のカップル・精神病院に入院歴のある醜男

その屋敷に週末のバカンスを楽しみに訪ねて来るアメリカからの知り合いが4人加わり その10人の人物が物語構成していきます ドラッグとセックスが入り乱れるまさに「乱交」の宴に 世間を騒がす快楽殺人者の存在が絡まってきて 一見無関係そうなその2つが いつの間にかない交ぜになって さぁ大変!

って話

一応サスペンスのようなので これ以上は詳しく書きませんが 面白いかと問われると答えに困る感じ? 気持ち良いかと訊かれたら間違いなく「不快」の部類に入るものだし 筋書きの善し悪しを尋ねられたら「“秀逸”にはほど遠い内容」だったと断言します

方向性というか 着眼点は悪くなかったと思うのですが 時間が足りな過ぎて「全てにおいて説明不足」な話でした これは2時間の映画にするよりも 10回くらいの連続ドラマにして それぞれの背景や描写をもっと掘り下げてみたら良かったんではないかと 解りやすかったんではないかと

何でこんな作品に出てるんだろう…と首を傾げたくなったベタニー氏は 品にも美にも欠けた登場人物の中で 唯一品格と美貌を保つ役柄でした というか 無駄に奇麗? 写真ではあんまりオーラを感じる人ではないのに 動いて喋ると…可憐! 男性のクセにあんなの卑怯です!!

という訳で ベタニー氏を鑑賞するという点においては なかなかに高得点の1本でした(ポイントはそこだけかよ!)

『悪の華』BUCK TICK


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