カタルシス
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写真日記にも書いたけど お昼に食べ行ったラーメン屋さん『ラーメン二郎』
席は埋まってても行列とかはできていなかったんで じゃあここ入ってみるか ってな軽い気持ちで入ったんだけどね 待ってる間他のお客さんに運ばれてくラーメンを見て仰天した訳よ まー写真見てもらえたら解ると思うけど 量がね 半端無くて…
食券制だったんで入口の券売機で券を買った 私は「小肉入り/¥750」父は「大肉入/¥850」 「小」より小さいのはなかったんだけど 一瞬大丈夫かなぁ(汗)って気分にはなった 最近あんまり食べれなくなってるからさー… …ん?! 今何か私年寄りくさいこと言った?
席が空いたんでカウンターに父と並んで待つこと数分間 運ばれてきたラーメンは やっぱりものすごい量だった 「…これで小なん?」
太く柔かいオリジナルの麺はまるでうどんのようで かんすいの黄色っぽさだけが“ラーメン”の証しであるみたい その上にキャベツともやしをサッと湯がいた“野菜”が山盛りに積まれていて 麺もスープも見えない状態 で その脇に厚切りのチャーシューがゴロンと並んでた ちょっと小ぶりのハム1本分くらい 野菜を掻き分けて中を覗けばスープは豚骨の背脂が浮いた醤油ベースで こってりと濃い味
麺の太さと野菜の量には結構面白がっていたんだけど 一口食べてみたら味が濃過ぎて「しょっぱ!」と思っちゃったんだよね もちろん聞こえるようには言わなかったけど隣の父にはコソっと訴えてみた
父はラーメンが好きだけど「通」を名乗るほどの執着がある訳じゃないし 何気に好みがあるので「好き」の範疇が結構狭い人なんだ 太麺より細麺が好きだし 真っ直ぐの麺より縮れてるのが好きみたい スープもコテコテしたのよりアッサリ派のようだし 知らずに入ったとはいえこの店のラーメンは 多分父の好みではないだろうなと 食べる前から予想してたんだわね(^^;)
そしたら案の定「こってりし過ぎかな…」という苦笑いが返って来た ほらやっぱりね 「大」を頼んじゃっていたから辛そうだった 「無理すんな〜 何だったら店変えてもいいよ?」なんて耳打ちしてみたけれど 一旦頼んだものに対する意地があるらしく「大丈夫」と言って箸を進めていくのだった
〜そして数分後〜
へ 減らない… 食べても食べても 減りません!
普段薄味のものを好んで食べている我々にとって この濃い味はなかなかにキビシイものがあった上 量があるので食べるのに時間がかかる 時間がかかるとスープのこってり感が増してきて余計に胸にきてしまうという悪循環で 厚切りのチャーシューは美味しかったけれど食べきるのは無理だろうなと 諦め始めた
出された食べ物を残すという行為にものすごく抵抗感を覚える自分が 苦肉の決断をした瞬間だった 「…もう無理」
これ以上食べたら 即リバースです(屍)
箸を置いて隣の父を見たら 何も言わずにコクリと頷き 自分の丼をカウンターの上段に上げた 私もそぉっとそれに続いて「ごちそうさま…」と席を立ったら 店のオバちゃんがさっさと器を取りに来て 「お腹いっぱいになっちゃった?(笑)」と景気良く言い放った 「なっちゃいました(苦笑)」と苦しい笑顔を返す私 残しちゃったことが後ろめたい私のことなど気にする風でもなく オバちゃんは器を下げて次の仕事に取り掛かっている
ああ きっと多いんだろうなぁ 残す人 っつーか女性には「半玉」くらいで充分だと思うんだけどな…
お腹も胸もいっぱいの私は 車に戻る前にコンビニに寄ってもらって お口スッキリ用のガムを購入
父と食後のキシリトールを分け合うのだった
えっと 個人的にはちょっと難ありだった二郎のラーメンですが 一般的…というか通の間ではかなりの人気を誇っている有名店です マズいとは思わなかったし 店の奥で製造しているらしき自家製の太麺は オリジナルを自負するだけあって口当たりの良い麺でした もし興味のある方は『ラーメン二郎』で結構検索にひっかかります 都内中心ですが支店も多く点在しているので 充分にお腹を減らしてから挑戦してみるもの面白いかも知れないですよん☆ ちなみに我々の行った『新小金井街道店』ってのは特に量の多いことで名を馳せている店舗だったみたいです 何つーか 色んな意味で“当たり”引いちゃったんだな〜と 思ったのでした 以上!
『ラーメンたべたい』矢野顕子 ------------------------------------- 『シャロウ・グレイブ』を鑑賞
ユアン・マクレガーの主演で有名な作品ですが 私が興味を持ったきっかけは4月に観た『スパニッシュ・アパートメント』と“ルームシェア”つながりの作品として紹介されていたときのコメントでした
サスペンス風味で精神の内面暴露というか 騙し合い騙され合い 極限状態に追い込まれたときに人間が考えること取る行動とは?みたいな 最後に笑うのは誰か!みたいな そんな話らしいと知り 主演がユアンならまぁ 作品的にツボらなくても許せるかな〜なんて思ったわけです
そして観てみた感想… いや ちょっと これ 面白かったです! やってくれるじゃないか英国映画! ユアンがいなくても楽しめたと思います ラストで「おお〜…」となった 感心したわ
アパートメントでルームシェアリングして住まう3人の男女が4人目のルームメイトを面接するところから映画は始まります 部屋の様子からして決して貧しい様子ではなく かといって上流というほどのレベルでもなく それぞれに外で仕事を持つ3人の若者が 共同生活を楽しんでいる風でした
何人もの入居希望者の中から選ばれたのは作家と自己紹介するミステリアスな壮年の男性 彼を4人目として迎え 新たな共同生活を始めたはずが 入居して以来誰も彼の姿を見ていない ずっと留守なのかと思ってみたものの外には彼の車が置かれたままなので 不振に思った3人は彼の部屋に呼びかけるが返事がない しかたなくドアを蹴破って踏み込むと そこにはルームメイトが変わり果てた姿で横たわっていた 半分パニックの3人は対処に困ったものの 彼の私物のカバンを見つけ その中を見て息を飲んだ そこには抱えきれないほどの札束がぎゅうぎゅうに詰め込まれていたのだ 複雑な表情でお互いの顔を見合わせる彼ら
かくしてこの大金を横領しようと企んだ3人の危うい協力関係が結ばれたのだった
物語を思い返してみると 初めの“謎の男の死”以外大したストーリーがあるわけではありませんでしたが 常に“人と人”の関係を意識させるやり取りがされていて その度に登場人物のキャラクターが見る側に刷り込まれていきます 複数の人間が集まればこんなことが起こるんだゼ 的な展開が立て続けに映され 穏やかなものだったり 陰湿なものだったり 猜疑と妄想 真理と信頼 楽しい関係もあれば不快な関係もあるし 深い絆もあれば浅い繋がりもある といった具合です
タイトルの『Shallow Grave』を直訳すると「浅い墓」? 1つの家で共同生活している主人公達の末路を暗示しているのかも知れませんが 劇中死体を埋めるために掘る穴が「浅い!」と言い争うシーンがあるので そこに絡んでくるんだと思われます
でも
個人的には “Shallow”=軽薄な “Grave”=重大な のニュアンスを活かして「容易ならぬ軽薄さ」という皮肉も込められてるんではないかと 勝手に推理してみちゃったのでした(苦笑)
ユアン以外はハリウッドで見知った顔は出てきませんが(英国映画の人は結構チラチラ出てました)役者本位でなくても充分見応えのある映画だと思います 常にダークな展開ですが ラストはある意味小気味の良い印象でもありましたし 機会があったら是非観てみて下さい
以上 若いけど細くはないユアンが見られるサスペンス映画のお話でした〜 色んな意味でピッチピチ☆(笑) ←別にデブな訳じゃないぞ
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