カタルシス
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2004年06月12日(土)  太陽が笑ってた 

新横浜でPOWDERのライブがあるので愛知から友人がやって来た

つい先週まで来るか来ぬかで悩んでいた彼女だったが 私が「もし来るなら昼に横浜でやるN.U.の無料ライブ一緒に行かない?」と軽く誘ってみたら“来る”に傾いたらしく 自らその情報をネットで確認したらしい そうしたらN.U.だけでなくマイクロニクル(N.U.と同じ事務所のバンドで以前 別バンドのついででライブに付き合わせたことがあった)も一緒に出ることが判明し 「12日行くことにしました!」という威勢の良いメールが届いたのが 今週に入ったか入らなかったかくらい

ライブの度にこまめに顔は合わせているものの 毎度ゆっくりとは時間が取れない相手だったので たまにはサシで遊ぼうぜ!ってなノリで 14時に「みなとみらい」駅で待ち合わせをした

私は午前中 B'Zファン というか稲葉ファンの友人に頼まれて 10時から40分間くらいパソコンにヘバりつき稲葉浩志ソロライブのチケット一般発売を狙ってe+にアクセスを繰り返していた 人気のアーティストだと回線が混雑してなかなかつながらないのが現状だが e+と ぴあ特電でしか受付がないというので仕方なく更新ボタンを押し続ける

15分経過したところで一番狙いの武道館にアクセスができた …と思ったら「予定枚数完売」のメッセージ
すぐさま横浜アリーナに切り替えて 更に更新ボタンを押し続けること30分 何とかチケット手配画面まで辿り着いたものの指定席は完売していて 残っているのは1000円割引の「立ち見」のみだった

友人に電話をして確認すると「立ち見でもいいから取って!」と即答されたので そのまま予約完了まで操作を続け その後別の日程でアクセスしてみたら横アリも「予定枚数完売」のメッセージが出るようになっていた ギリギリだったのかな?まぁ確保出来て良かったと思おう ちょっと肩の荷が降りる

予約完了のメールを友人に転送して それから横浜での待ち合わせに間に合うように身支度を開始 ほどなくして友人から「立ち見だと1000円安いのね。どうせ席あっても立っちゃうのに。」とかいうメールが届き ごもっとも(笑)と一人笑い

予定していた電車に乗ってひと心地ついていたら携帯に電話が入り すぐに途切れた 何だか電波が良くないらしい 誰だろう?と思って履歴をみたら さっきまでやり取りしていた友人で 電波の様子を見ながら「ごめん今電車で移動中で電波悪いみたい。何かあった?」とメールすると 「外ですか!実はネットオークションで武道館のチケット落として欲しいのが出てて…」

ああ さっき取れなかったもんね(苦笑)

「終了時間はいつ?帰りは夜中になるけど間に合うようなら入札しとくよ」と返したら 時間は大丈夫なのでお願いしますという返答だった

そういやオークション利用の登録するきっかけになったのも確か この友人のB'Zチケットの落札が目的だったような… 当時は彼女がパソコンを持ってなかったので 何かと代理で検索したりしていて その頃は月額利用料だけ支払えば良かったから軽い気持ちで会員登録したんだと思い出した その後自分の用で利用することは滅多になく時折思い出したように知人の頼まれごとを引き受けたり という状態が続いていたのが 去年の秋ぐらいから急に頻繁に利用するようになり現在に至っている

理由?そんなもん『処刑人』に決まってるじゃんよ っちゅーかノーマン?(笑)

思い出したら笑えてきた

14時ジャスト どちらも遅れることなく「みなとみらい」駅の改札で合流 目指すのはランドマークタワー下の円形広場だ

検索で案内図があればと思い探してみたのだが そのものズバリの地図はなく テキストでの案内に「ドックヤードガーデン横」という説明がしてあったのを手がかりに まずはそのドックヤードガーデンに向かうことにした その場所なら以前行ったことがあるので辿り着けるはずだ

まだ新しい駅である「みなとみらい」からは案内表示にしたがってランドマークを目指した 整えられた地下通路は その無機質な性質上気を抜けば簡単に方向を見失ってしまうので インフォメーションを見つけるなりドッグヤードガーデンまでの道順を尋ねて確認する

その時の受付嬢の説明
「この道を真っ直ぐ行った先にあるエスカレーターで1階に出られるとランドマークタワーです。ドックヤードガーデンはその地下になります。」

1階に上がる必要はあるのか?

一瞬浮かんだ疑問を「いやいや この通路ではつながっていなくて一旦ランドマークに入らないといけないんだろう」と自らうち消し 言われた方向へ進路を取った
そしてランドマークに到着

…ってか ここが1階じゃん! エスカレーター上がったら2階じゃん! お姉さん?!(^△^;)

インフォメーションから地続きで着く階がクインズスクエアの1階だった そうとは思っていない我々は言われた通りに上階に上がって目の前に現れた新星堂に あり?っと首を捻る 外を見下ろせばドックヤードガーデンがポッカリと穴のように見えていたので 迷わずに来れたのは確かだったが 微妙な疑問が残るのは何故なのか(苦笑)

せっかくなので新星堂に入店し 本日発売のグルタミンが入っているか確認してもらったら
「申し訳ありませんこれからの発注になってしまいます」
あーやっぱり?
「じゃあ結構です」と店を出ようとして足を止め

「ところで円形広場ってどこになりますかね?」
と訊いてみたら 店長と思しき中年の男性スタッフがすかさず

「そこのエスカレーターを降りて外に出て橋を渡ったらすぐ右側です」
と流れるように説明してくれた 慣れてるなオッサン!グッジョブやで!

言われた通りに行くとそこでは何者かが演奏の真っ最中で すぐにそこが目的の場所と解った 近づいて行ったら観客の中にくつろいだ様子で植物壇の脇に腰掛けているN.U.メンバーの姿
私「あ いるいる」
友「庭瀬くん髪の色 あっかるいね〜」
私「私は髪よりもシャツが気になる(苦笑)」
友「ホントだ…」

いや何 ちょっと派手目なシャツを着てらしてもんで… 白地に赤い柄が入っているのに下に着ているのが白のランニングっていう合わせ方にも ちょっとチェックが入ったかも(苦笑)

今日のイベントは13時と15時の2ステージ回し 雨天中止の予定だったので台風にぶち当たった今日は中止も覚悟していたというのに 朝起きてみたらお日様サンサンの良いお天気で 午前中はそのまま晴れ続けていたし 午後もやや陰ってきてはいたものの すぐには降り出す様子もなく 野外のライブにやたら天候運の良いN.U.の記録更新を確信する

雨こそ降っていないが台風の余力か剛風が吹きすさんでいる タワーに挟まれた上 すぐ後ろにはドックヤードガーデンが大きく口を開けた いわゆる「ビル風」の通り道に位置した場所である
場所確認のためにここまで来てはみたが 我々は15時からの回狙いだったので開始までには45分程余裕がある どっかでお茶でもしていようと 一旦その場を離れた

開始10分前をきったので会場に戻ると さっきとは違ったバンドが演奏の最中で メンバーがみんなしてミニマムな身長なのが可愛いなー と思っていたらギター・ボーカルの彼が弾くギターの柄に見覚えが…
私「…あれ? あのギター…」
友「マイクロさんだよ!!」

気付いたのは友人の方が早かった

印象的な唐草模様のギターを見ても 全然気付かなかった私は一体何者なのか(汗)
それから慌てて前の方に移動して 残り3曲くらいは聴くことができた

しかし なんでこの時間に演っているんだ? 確か13時と15時ってN.U.と同じスケジュールだったはずなのに… と考えているのを 次に出てきたN.U.が解決する

「僕らN.U.と○○とマイクロニクルの3組で行っているこのライブイベントですが 一回りして再びトップバッターのN.U.に出番が戻って参りました!」

あー そういうことでしたか マイクロさん聴きに来た人は1時間以上待っちゃったってことだね? このまま聴いてれば またマイクロさんまで順番がいくって訳ね I see, I see.

半円状のステージを囲むように ゆるめの階段が外側に広がっていく形の広場なので 演奏を聴く人は階段に腰掛けるか一番上の段に立つかの 暗黙の座席ルールが成り立っている
我々はマイクロさんの時よりも前に移動して 最前列に座る2組の親子のすぐ後ろに陣取った 前に座っているのは小さなお子様だけだから視界は至極良好♪という塩梅

N.U.の演奏はマイクロさんの時には感じなかったハウりが結構耳についた 社長が何度も簡易PAで調節を頑張っていたようだったが 最後までそのハウリングは直らず終い アコースティックギターのクリアな音が好きなので残念に思ったが アコギだったからこそ強風が穴を掠めて変な音出してたのかも知れない とも思う 屋外でのライブには色々弊害があるってことだな

終演後 広場の隅に置かれた新星堂の出張売店デスクで各バンドの音源が販売されていた演奏を終えたメンバー本人がその場に立って客の相手をする

今N.U.はヨコハマ物語とかいう企画に参加していて 毎月1日に1曲入りのCDを横浜限定で発売している スタートしたのが5月からだから 今出ているのは5月分6月分の2枚
こーれーが
本当に横浜の指定8店舗でしか注文がかけられなくて 都内では入手できない代物なのだ 万一イベントが雨天中止でも横浜に行く気だったのは このCDを買いたいがためだった

だって大好きな『観覧車』が5月の1枚なんだもん!!

そんな訳で 今日初めて聴いた6月の1枚と合わせて購入 この場に来られなかった友人に頼まれていた分として『観覧車』を更に1枚
N.U.に興味は示してくれているが 実際に聴いたのは1・2度の友人なので 2枚とも買っていいかちょっと考えてしまい 取りあえず私的イチオシの方を確保してみたと 確かこの曲聴いてるはずだし(本人が覚えてるかは解らないけど/苦笑)

CD販売は新星堂スタッフが対応 メンバーはその隣で購入特典のポストカードに記念スタンプを押していた この感じだとスタンプの列に並ばなければ話は出来ない雰囲気… かな?と ハッキリ言ってスタンプはいらなかったのだが ここまで来て何も喋らずに帰るのも癪だし 買ったCDにサインして欲しかったので 仕方なく列尾についた

自分らの番が回って来たら こっちから声をかける前に
「おひさしぶりです!」と庭瀬くん
「ってーか 何でおるん?さっき見かけてビックリしたわ!」そのまま友人に向かってこんなコメント 愛想の良さはバリバリに健在だ
その間の宇田さんといったら黙々とスタンプを押していて何やら職人オーラを放っていた 庭瀬くんが友人と話をしている間 彼を観察していたら押し終えたスタンプを満足そうに眺めてから顔を上げた その目と視線があったので どうも と会釈したら 向こうも同じように会釈を返してくる

対 照 的 な 2 人 (笑)

メールやり取りの担当で 一応リーダーの庭瀬くんは 初対面だろうが古いファンだろうが あまり対応に差がない というか違いがよく解らない でも宇田さんの方は結構ミシリーのようで 付き合いが浅い深いで態度が明らかに違う 別に嫌な対応をされる訳ではないが 表情や言動に「緊張」の文字が色濃く伺える もしくは「警戒」?
「絶対に気を許してないよな?今」って感じ(苦笑)

でも いつだか 宇田さんは私のことなんて覚えてないだろうって思っていた時分に 目の前を2人が横切ったことがあり 庭瀬くんはまるっきり目線もくれず素通りして行ったが 宇田さんは私を見て「あ」という顔になり すり抜けざまにペコリと頭を下げてくれたことがあった
これがこん時かなり嬉しくて 一気に宇田株が上がったという 単純にして明解な私の心理!

それでも間が空くと元に戻ってしまうのか 今日の宇田さんとは やっぱりぎこちないままのやり取りで終わった・。  …だからたまには都内に来いよッ! 毎月ワンマンっつったって平日に新横じゃ行けねーって(涙)

スタンプを押してもらってから「サインはしてもらえないの?」と訊いてみたら 「これが終わったら大丈夫よ その辺いるから声かけてや」とのこと 良かった良かった 横浜くんだりまで来た甲斐があった-3

その後 ファンの子らに囲まれた彼らの手すきを狙って 約束通りCDにサインをもらう
「どこがいい?」と聞かれて「皿!」と言ったら苦笑された …何故笑う?(-ー;)

ファンの子が写真を撮りたい様子でにじり寄ってきたので 彼らをあけ渡そうとしたら「東村山や愛知にも行けるように頑張りますんで!」と庭瀬くんの社交辞令が飛び出した 愛知はリアルに思える部分ありだけど 東村山って… 愛知も一緒にウソ臭くなるから適当なこと言うのやめなさいって

マイクロニクルのステージも見て行けそうだったので その場に残って友人とよもやま話に花を咲かせているところへ CDの購入を託され別行動をしていた友人からメールが届いた 彼女はこの後POWDERのライブに行くことになっていたので今一緒にいる友人とも何やら相談?がしたかったらしく 私はメールを打つよりも手っ取り早いと思い電話で直接話をした 途中隣の友人と替わったりして各々の用件を済ませてから切る その中で私は

「CD買ったけど2枚あって 両方買うのも何だったから取りあえず片方だけ買ったよ」と伝えたのだが
「両方買っていいよー」と返事がきたので 「じゃあ買っちゃうよ?横浜でないと買えないから」と念を押し 電話を切るなりデスクへ走った

「すみませんN.U.のCDまだありますか?」
「え?あ 店に引き上げちゃいました」

ええー!

店はそれほど遠くにある訳ではなかったが 買いに行ってる間にメンバーが帰ってしまわないとも限らない せっかくだからサイン入れてもらいたいし あーうー…

や め た

半ばふてくされながらマイクロニクルの出番を待っていたら 庭瀬くんが後ろを颯爽と走り抜けて行くのが見えた
ほら やっぱり居なくなっちゃったじゃん

POPなマイクロニクルの演奏がいよいよ始まるぞ! ってタイミングで庭瀬くんが戻って来た 両手に1本ずつペットボトルのお茶を持っている ああ ドリンク買って来たのか… 行きと同じコースで我々の後ろを抜けるようだったので
「ねえ」と声をかけて引き止め
「追加買おうとしたら もうしまっちゃったって言われたよー」と文句を垂れてみた
すると
「え どっち?2枚目! えっと …店まで行けばバッチリ売ってるで!」と言いやがった
「えー店まで行くのー?これからマイクロさんなのにー 買ってきたらサインしてくれんの?」と畳みかけたら
「するする!はよ買ってきーな」

まったく  コ ン チ キ シ ョ ー め !

そんな訳で湿度の高い曇天の中 小走りで新星堂にCDを買いにいくハメになった 何か電話で余計なこと訊いちゃったかな私… 後悔してみたところで時既に遅し だ

CD購入の際「N.U. 来月もCD出ますけどご予約なさいますか?」と訊かれ「結構です!」と大急ぎで来た道を引き返す 移動しながら外側のビニール包装を開封し 現場に着くと同時に庭瀬くんの元へサインを頼みに行った
私も友人もこの後それぞれに用事が控えているので そうのんびりもしてられない

「どこにする?」
「皿」
「それ 何かこだわりがあんのん?」
「? だってケースとバラになってもサインはモノとセットで残るでしょ?」
「あ〜 なるほど!」
というか 理由なんてあってもなくても別にイイじゃんッ サインはここ!って決まりでもあんのか

自分の分のサインを終えた庭瀬くんが 周囲をキョロキョロと見回し始めたので
「宇田さんだったら向こうにいたから行って頼んで来るよ そのマジック借りていい?」と申し出たら
「おお じゃあコレ(マジック)は宇田に渡しておいて」
「うん ありがとう」

で 宇田さんのところに行くと 花壇のへりに腰掛けている彼の両隣にはファンの女の子らが並んで腰を降ろしていて ちょっと声のかけづらい雰囲気がデキ上がっていたが そこを振りきって
「宇田さん!サイン下さーい」
「あ? あーはいはいサインね」
やや慌て気味にCDのケースを開く彼

パキ☆

宇「あ」
周「あ!」

彼の手の中のケースは 2つに分かれていた

「やべ!俺壊しちゃった?!」
「外れただけなら直してくれればいいよ 壊してたら弁償して」
「マ〜ジすか?!」
相当に慌てているようだったが 手の中のケースを見た限りではかみ合わせの部分が外れただけで割れた様子はなかったので ちょっとかまってしまった 元に戻そうと躍起になっている彼のつむじを見ながらニヤニヤ 周りで一部始終を見ていたファンの子らも皆でからかいの声をあげている その所為でか なかなか元に戻せない宇田さんはテンパりながら
「弁償かよ〜」と半笑いになってきたので
「体で払ってくれてもいいよ」と添えたら
一同大はしゃぎ(笑)宇田さんだけが真剣さを増したようだった

結局ケースをはめ直し何事もなかったようにサインをしてくれた 向こうはどう思ったか知らないが なかなか楽しいやり取りをさせてもらったな はは(笑)

マイクロニクルを最後まで聴いてから 近くにいた庭瀬くんに「帰るねー」と声をかけて退散 ランドマークタワー内に戻り更に別の友人1人と合流してカフェに入り軽く食べる こちらもライブつながり(大元を正せば3人ともブルームつながり)の友人だが 今日は新横浜のPOWDERに行くか 関内での別ライブに行くが迷っているようだったので 別ライブの方の内容を訊いてみると

小野正利 松岡英明 松ヶ下宏之 染谷俊 という錚々たる面子だという しかもCLUB24なんて小さなハコで 当日券\3500ときたもんだ
「…悪いことは言わないから そっち行きなって」 …誰でもこう言うと思うぞ(苦笑)
「そうだね じゃあ行ってみて当日券が完売してたら新横に切り替えるよ」
そうしなさい そうしなさい!(^^;)

18:30頃に解散 それぞれの目的地に合わせて 一人は地下鉄桜木町から新横浜へ 一人はJR桜木町から関内へ そして私は高速鉄道みなとみらいから吉祥寺を目指したのだった

『太陽が笑ってた』N.U.


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