ハナヂが出てる時に鼻をかむとめん玉が飛び出る。
どこで いつ頃そういう話を聞いたのか 全く覚えていないけれど 私の脳にはキッチリとインプットされている。
それは大人になっても信じていて ある時 ハナヂを出した人に遭遇した時 テッシュを鼻に詰めるかと思いきや 鼻をかもうとしたので、慌てて 「鼻かんだらいかんで!!」 と本気でその人ににじり寄って訴えた。 そしたら 「んなわけないがな・・」 と、怯えきっている私の目の前で勢いよく チーン、したのである。 もちろん、めん玉はしっかりその人についていた。
誰が、いつ、私にそんな嘘を教えたのか? もしくは何か間違って聞いてしまったのか? 迷信とも言えず、まじないとも違う。
こういう実証のないもののたとえは 思えばいろいろ存在するように思う。
霊柩車を見たら親指を隠せ、だとか 筆箱のエンピツを長さどおりに並べると親が早く死ぬだとか、 写真に三人で写るとき真ん中はさけろ、だとか。
子供の頃に知ってしまったそれらは 実証がないからこそ もしかして・・・という恐怖心から 私の脳にインプットされてしまったのである。 だから大人になった今でも 「んなわけないやん・・・」 「んな、あほな・・・・・」 と思いながらも ハナヂが出た時、 絶対にチーンできないでいる。
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