僕よりほんの少し先に目指す場所を見つけた君が僕の手を振り解いてサヨナラと言うんだ置いてけぼりの僕は少しだけ悲しくなって泣いたんだ君を見送れない君のサヨナラを見送れない僕がいるこの場所君が行こうとする場所もしもそこが深くて暗い底ならばその真っ暗闇の中でオレンジ色の昼下がりならばその淡い匂いの中でセンチメンタリズムに乗ってどこまでもどこまでも君を見送るまで終わらないはずの旅