仕事の帰り道、 車に乗った初老の夫婦に 道を尋ねられた。 私はものすごく方向音痴なので ドキドキしていたけれど 自分が説明できる場所だったので 答えた。 するとその夫婦は本当に感謝してくれて なんだか自分がものすごく良いことをしたような 錯覚に陥る程だった。 爽やかな気分。
別の日、 また同じような初老の夫婦に道を尋ねられたが 今度は知らない場所だったけれど 一緒にいた友人が たぶんあそこじゃないかというような 説明をしてあげた。 それなのになんだか「そこじゃない」ような ことを言われ挙句には 「もういい」なんつーことを言われた。 なんだかひどく落ち込んだ。
どうでもいい人に なんでこんなに気分悪くさせられるんだろうと 悲しくなったけれど 反対にもう会わないだろうと思う人なのに 話しただけで ものすごく爽やかな気持ちになれたりもする。
それこそ、その人の歩んできた道なんだろうなと思った。
|