長いお別れ
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2005年06月05日(日)

台風が発生したというだけで体が竦んでしまう自分は、本当は誰よりも生きたいのだと思う。
どうか被害が酷くなりませんように。
何人も死者や怪我人や行方不明者を出しませんように。
哀しい人を増やしませんように。祈り続ける。
神様がもしいるのならこのちっぽけな願いも聞いてくれるだろう。
人が泣くのは見たくない。哀しい事に溢れてる世界は見たくない。
だからって偽者の笑顔が見たいわけじゃない。
どうしたら世界に微笑みが溢れるんだろう。
時々そういうことを考える。自分の淋しさを紛らわすために。
私の悲しみは誰かの悲しみより軽いのだと、肩の荷物もそんなに重くないのだと言い聞かせる。
友達がいて、日々暮らしていけるお金もあって、これ以上何を望んでいるんだろう。
病気なのにおおっぴらに病気と言えない。そのことが少し心を重くする。
こんなのは贅沢な悩みだ。
必死で這い上がったつもりでいるけれど、私の手は汚れてはいない。


志乃 |MAIL

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