長いお別れ
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私は痛みを感じた事がない。 心の。ではなく体の。怪我の痛みをちょっとしか知らない。 ずーっと優等生だった。遅刻も早退もしない。 宿題はやってくる。先生の答えてもらいたい問題も解いた。 学校から施設に届くノート。体が小さいのが心配ですと書かれていた。 違う。肝っ玉がちいさかったんだ。私は。 気付くのに20年以上を使うなんて。 そして気付いた事でまだ何かができるのかもわからない。 寿命が来て死ぬんだと解った時に気付くのはやっぱり嫌だ。 明後日はメルともさんが泊まりに来る。 片付けるのは明日が精一杯。精一杯やってから無理だったと開き直ろう。 向こうだって心配だろう。私も同じだ。 とにかく相手が不愉快な思いをすることのない空間を作りたい。 それが最後でも。「良い思い出になうように」
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