長いお別れ
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私はまだ何かから逃げようとしている。 それが何なのかわからないけれど、逃げ出す準備をしている。 誰の命令でもなく誰の心も斟酌せず逃げ切ろうとしている。 この不公平な運命から? 自分でまいた種を摘む事もしないで? 矛盾。後悔。焦燥。葛藤。 目に見えない事に振り回される心。 常識を押し付けられて逃げまどう心。 本当は座り込んでわんわん泣きたい。 だけど泣き止むのは自分ですること。 誰かの手を借りてもその人を傷つけるだけ。 思い出に繋がるものは何一つ残していないのに、この心が性懲りもなく思い出す。 思い出と語りあったって何の役にも立たないのに。 春を感じ桜咲くこの季節に置いていかれるのが怖い。 今、ここにいる事がすでに神様から与えられた奇蹟なのだとしたら、私は何をすればいいんだろう。 この夜空の先にあるものは夜明け。それはいつも変わらない。 諦められない、幸せになる事を。諦められない、それは悪い事? ずっとしまいこんでいた情熱を放つのは、いつ。
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