長いお別れ
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ずっと亡くなった彼女の事を考えてばかりいる。 心とは無関係に時間は流れ気がつくと夜の気配が染み込んできてた。 一緒にオールでカラオケに行った時の朝の空を今でも覚えてる。 電車は動いてたから帰ってもよかったのに何故かふたりして朝マック食べようってなって。 あれは寒い季節だった。まだ彼女もこっちにいて今より数年若かった頃だ。 寒がりな彼女の手を繋いでコートのポケットに入れて「恋人同士みたい」と笑いあった。 あの手の感触も忘れられない。ちょっとかさついてて乾いた手だった。 人は痕跡を残さずに生きていけないんだなあと改めて思った。 何故あんなにいい人がこんなに早く。できるなら私の命を分け与えたいくらいだ。 もしそんな事が本当にできるのならどんなに楽だろう。 いつかこの涙を流さなくていい日が来る事も知っている。 わんわん泣いてる途中に電話がかかってきてそれが親しい人ならジョークまじりに笑う事もできる。 生きいると言う事はいい事も悪い事もごちゃ混ぜになってる方がいいんだと改めて気づいた夜。
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