長いお別れ
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2007年03月11日(日)

できれば悲しい言葉なんて綴りたくない。でもどうしようもなく淋しくなる時ってあるでしょう?
知人が事故死した。さっき電話がかかってきた。
御悔やみの言葉を述べながら顔を思い出そうとした。
受話器を置いた後に彼女の顔がフラッシュバックした。
笑ってる顔泣いた顔拗ねた顔ぎゅっと目を閉じたら涙がすうっと押し出された。
簡単にあえる距離じゃない所に引っ越していった彼女。
それでも年始の挨拶や旅先からの手紙や時々の電話で感情を育んできた。
親友とも友人とも言えない知人という言葉がいちばんしっくりする仲だった。
とっておきにして時々そっと取り出すような。そんな人だった。
少し嫌になる事もできずにいい思い出だけを残していなくなってしまった。
こうして言葉にして初めて私は彼女をととても好きだったんだなって気づいた。
生きてるうちに言わなきゃ伝わらないのにね。
亡くなってしまってからいくら好きだって言っても伝わらないのに。


志乃 |MAIL

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