長いお別れ
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また同じ階のおばさんに捕まった。 「私の知り合いの知り合いのお嬢さんなんてうつ病でも働いてるの」 「私の知り合いの知り合いの奥さんもうつ病でも子供育ててる」 「あんたは根性が足りんね。部屋に閉じこもって何してるんだかわかりゃしない」 「あんたは病気のふりをしてるだけ。私にはすぐ解った」
もう覚えきれない程いろんな言葉を投げ付けられた。 あんたに何が解る?一体私の何を知ってるっていうの? ちょっと愛想よく「こんにちは」って挨拶をしただけでこんな目に合うとは。 暗い顔で何も言わず虚ろな目で下を向いていれば良かった。 だってそっちが本当の私なんだもの。 外に出る時には自動的に愛想笑いをするようにもう組み込まれている。 何十年も前から愛想笑いで隠してきた事がたくさんある。 知り合いの知り合いがうつ病なら言ってはいけない言葉くらい解れよ。
どんどん苦しくなって買い出しに出かけた後鬱々と寝込んだ。 もうこのまま起きあがれないんじゃないかと思った。 でもこんなに苦しくても咽は乾くし永遠に寝続ける事は出来ない。 水をがぶ飲みしてシャワーを浴びてエンピツさんを回って。 皆どこかで痛みを感じている。愛おしい人達。 どうか今夜穏やかに過ごせていますように。
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