長いお別れ
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耳の奥に残ってる言葉。思いださなくてもいつも心の中で響いてる言葉。 「孕まされたわけじゃあるまいし大袈裟な。全部作り話じゃないの?本を読むのが好きらしいから」 性的虐待は妊娠しなきゃアリなのか?妊娠して堕胎してそこまで追い込まれなきゃ虐待と言わないのか? 今になっても週に一度は気が狂ったように身体を洗いまくる私はどうなるんだ。 泣きながら「私は汚い」そう何度も思いながら皮がむけてヒリヒリするまで何時間も身体を洗う私は。 気が狂ってるのか?妄想と記憶とがごっちゃになっているのか? 結局たった一つ解っている事は「私は汚い」と言う事だ。他の女の人とは違う。 好きな人とキスやセックスする事を「汚い」とは思わない。 それ以外でも自分の意志ですることなら「汚い」とは思わない。 ただ私のその相手は身内だった。その上私には決定権がなかった。私の意志はどこにも組み込まれなかった。 もう何十年前の話?いつまで苦しむの?忘れたくても忘れられない。囚われたままだ。 夢の砂漠には何もない。刃のように尖った三日月が浮いてるだけ。 あの空によじ登って三日月の刃で自分の手も傷つく事も承知で殺してやりたいと思う。 淋しい淋しい淋しい願望だ。こんなにも醜い思いを抱えているのに幸せになりたいなんて間違ってるんだ。 いっそ何もかも作り話で私はどこかの病院に閉じ込められたら楽になるかな。 こんな記憶いらないよ。いつまで繰り返すんだろう。これだけは自分で乗り越えるしかないのか。
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