おはなはんの日記

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なにごともなく
2005年01月24日(月)

「あのころのまま 止まってしまっていた心刻む時計
すこし油さしてみた
電池も新しくいれかえてみた
あの頃に戻って そこから出発できたらいいとおもった
そうすれば きっと私生まれ変われる
生まれ変わって赤ん坊にもどって
あのひとの胸の中で小さな寝息をたてている
時を戻すことはできない・・・なんてうそだよ
戻そうとする勇気さえあればあの日はそこまでやってきてるよ
もう一度
私になれるチャンスがきている
手を伸ばしてみるとするか・・・・な
勇気だして  自分にもすこし油さしてみる」

なにごともないように移りゆく景色
パレットの中でうすめられていく空のいろ
突然風がやってきて 木の葉一枚残していった
泳ぐように浮かんでいる
それはまるで私のようだ
沈むにはまだ若すぎて
よじのぼってみることにした

何事もなかったような微動だにしない景色

このまま手をのばして
捕まえてくれる腕にすがろう
なにもないから 
なにも考えなくていい
なにももたないから 
なにごともなかったのよ
なにごともかわらない
なにごとも変えようがない
それが日常というものなんだから

あの人の日常がせめて平和であればよい
あの人の笑顔が失われることのないように
わたしは祈りつづける






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