重くたれこめた 夜の帳から開放された しろい朝がやってきた 絹衣を引き裂くような しずかな音を響かせながらやってきた たっぷりと水気をふくんだ アスファルトにもそれはやってきた 通りすぎる車たちのきしみ音までもがなぜか優しげに聞こえる朝がきた うれしいことを きょうはいくつも見つけるつもりだ わたしのほうからそれらの中に飛び込んでいき 見つけるつもりだ そうしなきゃ この手が棒のようになるほど手をふるわたしに あなたは気がつかないままだろうから ほんとうは 身の回りにいくらでも転がっている 小さな幸せが おいで!おいで!と待ってるばかりではやってこないことがわかったよ 自分から その重い扉をこじあけて 身体ごとぶっつけて 押し開く勇気をもとう はじめはなんでも気恥ずかしさや気後れもあるけれど なにごとも押し開けてみなきゃわからない!って思えてきたから 勇気をだしてみようとおもう そうしなきゃ いくら待ってもわたしの前には あなたがやってきそうにないとわかったからね まずは 《うれしい》ことを探すんだ 見落とさぬよう かき消すことがないように うれしいなぁ〜♪ の気持ちをひろいあつめてみるよ 両手にあふれかえるほどにあつまるとはおもえないけど うれしいなぁ〜。その気持ちにであえることが 今日のわたしの 幸せになる
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