日記日和
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2005年05月13日(金) 朝から病理標本


今朝terraの散歩をしてるときに、近所の人に呼び止められ、少し立ち話をしました。


我が家に掲げている行政書士の看板のコトを尋ねられ、「誰が?」とか「以前も法律関係の仕事してたん?」と問われるままに答えていて、病院で臨床検査技師をしてたことも話しました。


すると、その人も検査技師ではなかったけど、大学病院で病理標本を作る手伝いを数年間してそうで、当時のことを懐かしそうに話してくれました。



病理標本とは、内視鏡検査などで見つかった病変の一部を採取したり、手術で臓器を摘出したり、また、亡くなった患者さんを解剖して摘出された臓器を顕微鏡で観察出来るような形にしたものです。


病理診断は、肉眼での観察と共に顕微鏡での観察が重要だとされています。
肉眼や内視鏡所見では気付かずに、顕微鏡で観察して初めて癌が発見されることもあるようです。



病理標本を作るには、まず小さく切った臓器にパラフィン浸透させ、それをブロック状にします。そのブロックを3〜4μmという極薄い切片にして、スライドガラスに貼り付けます。

それに目的に応じた染色をして、病理医が顕微鏡で観察し診断するのです。


もう20年以上も前のことなので、うろ覚えですが、多分これで間違っていないはず・・(汗)


言葉にすると簡単そうですが、相当な日数かかりますし、かなり熟練した腕が必要な作業ばかりです。


その人は細かい作業が好きだったから、楽しかったと話して家の中へ入って行きました。




私はその後、terraの散歩を続けながらあれこれ思い出していました。



私自身は、病理検査に関しては学生時代に一ヶ月ほど実習させてもらっただけですが、実はその時に就職してからも病理検査室の担当だけは嫌だな・・と思っていたのです。


実習先の病院では、病理検査室の検査技師が解剖の際に病理医のお手伝いをし、後片付けも任されていました。

実は、私も解剖の際に縫合をさせてもらったことがあります。
だから、解剖のお手伝いは頑張れば何とかなるかも・・



でも、人気のない解剖室で一人残って後片付けすることは、想像しただけでとても出来そうにありませんでした。


検査室はすべて2階にありましたが、解剖室だけは地下で他からは完全に隔離された空間だったのです。


怖がりの私は、実習中に技師の人から「解剖準備室(解剖室の隣)のホルマリン取ってきて」なんて頼まれると、もうそれだけで泣きそうなくらい・・




幸いにも就職した病院は、ほとんど解剖のないところでしたので、その心配は杞憂に終わりました。




学生時代のこんなことを思い出して・・ちょっと妙な気分でした。


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