ひげのお兄さんの日記

2005年05月05日(木) 針の筵

JR問題が連日報道されています。
昨日は、天王寺車掌区のボウリング大会の事と
列車に乗り合わせていた職員が救出活動をせず
職場に向かった事への批判でした。

「もし、私だったら」と考えてみました。
尼崎で起きた列車事故と天王寺車掌区の位置関係や
職域関係を考えると、こちらで例えれば、
広島支社管内の列車事故に対する米子車掌区の
様な感覚に似ています。時間距離感覚では関西圏は
近く感じるのですが、職域感覚ではそうなります。
起きた重大事故に対する問題意識や関心は強く起きると
思いますが、やはりボウリング大会はしているかもしれません。
その体質が悪いと言われればそれまでなのですが、
JRというひとつの会社であっても、職制・職域など
その命令系統や体制は、各支社の各職場ごとに構築されて
います。本社や他支社からの要請があれば即対応はします。
阪神大震災の時がそうでした。米子からも多くの人が
随分の期間行きました。

職場に向かった職員、この場合、職場の係長に連絡をとり、
判断を仰ぎ勤務に向かっています。これは正しいと思います。
心情的には残って救出作業を手伝いたいですが、
勤務地の職務も、緻密に決められた要員体性で計画されており、
その職務に影響が出ることが予想されます。(講演会出席の
職員の場合は別)そちらの列車運行に支障が出て、何かあった
としたら今頃マスコミは、そのことに対しては
どう言ってたでしょうか。
消防組織や警察、自衛隊などの指揮命令系統がシッカリした
組織の方は分かると思います。
大変な事態が起これば、冷静に組織活動の中で職務を全うする
必要があります。
自分の職務の中で責任を全うする事が、鉄道員としての
責任ある行動だと思います。


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