バカ恋 | back index next |
■ ラヴストーリーは突然に -其の壱- ■ シュウとアタシが今に至るまで。 今はこうして平和に過ごしているフタリだけれど、 ほんとにたくさんの出来事が御座いました。 其れはまるで、昼のメロドラマを地で行くような・・・。 いや、ドリフのコントに近いな。 事の発端は、 知る人ぞ知る、アタシの元々彼コージ。 コージは今年の壱月に好きな女が出来たと言って、 アタシをあっさりとバッサリと捨てた男です。 コージに捨てられてもなお、アタシは彼に対する募る思いを隠しつつ、 食事に誘われたり、御茶に誘われたり、 買い物に誘われたりする度に尻尾を振って会いに行ってました。 エッチしたりチュウしたりなんてしなかったんだけどね。 ほんとに只、 会って話をするだけの仲良しなフタリを装ってただけなんだけどね。 コージがアタシにとってどれ程の男だったかなんて、 今はもう思い出せもしないけど、 其の当時、アタシはほんとに彼に夢中で、 彼の為に出来る事、彼が喜ぶ事をしたいと、 其れだけを強く強く願っていたのです。 コージと別れてから、他の人と遊んだり、 付き合ったりしたけれど、 頭の片隅に何時もコージの記憶がこびり付いていて、 アタシの足枷みたいになっていました。 其れが故、 其の人と真正面から向き合う事が出来なかったのかも、 なんて、今更ながらに思ったり思わなかったり。さてどっち? ところが。 シュウと会うようになって、 シュウに恋してからと云うもの、 コージの事など弐の次参の次、みたいな感覚で、 思い出す事など皆無な状態になった訳ですよ。 アタシ的に、此れってすげえって話ですよ。 なので、 ちょこまかと送られてくるコージからのデエトの御誘いメエルも、 悉く御断りし続けていたら、 最近冷たいね。好きな人でも出来たの? と、ズバリ直球投げられたので、 うん♥ と、フルスイングで打ち返してあげました。 しかし、コイツがいけなかった・・・。 其の日の晩に、珍しくコージからうちに電話があり、 一体どう云う事なのか納得できるように説明しろ って噛み付かれました。 ええと、なんで? そして次の日、 |
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