バカ恋
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■ よい子の時間 ■


やあ、皆さん御無沙汰。アタシです。

最初に行った派遣会社は、錦糸町のピンサロ街のど真ん中に在り、

もしかしたら、フィリピンパブで働かされるのでわっ!と

勝手に想像し、間一髪の処で逃げてきました。ふうぅぅ。





で、土曜日は業界大手の会社に冷やかし半分で面接しに行き、

あっけなく内定頂きました。

おお。

なんてこったい。

だがしかし、浮かれてばかりも居られないのだ。

なんつったって、勤務地まで電車で伍拾分はかかりますし、

残業アリアリで、

帰宅時間はおよそ毎日十時過ぎるであろうと思われ、

家の仕事なんて出来る訳ねえだろ、と云う事になります。

アタシ的優先順位のトップワンは、

何と言っても 「家庭と愉快な仲間達」 なので、

今回は、御断りするかもしれないかもしれない。

もったいないけど、仕方ない。






で、

其の面接会場の道程には、何故かシュウも同伴してまして。

前回の面接でアタシが黒ヒゲ危機一髪だったのが、よほど心配らしく、

父兄気分でついてきました。しかも会社休んで・・・・。

アタシ、過保護に育ってます。はい。







会社をサボったシュウと、ちょっとしたデエト気分で車に乗り、

目指すは新宿西口駅の前。の、ちょっと行ったビル。

途中で、東名の港北パーキングエリアで、

煙草買いに寄ったら、

後ろから、知らない女が駆け寄って来て、

アタシに

あのぉ〜すいません・・・

と、声を掛けて来ました。

続けて見知らぬ女はアタシにこう言いました。

アタシの彼氏に電話してもらえませんか?









は?








なにゆえ、見ず知らずの女の彼氏に、

アタシが電話をするの?

つーかアンタ誰?







かなりテンパっちゃってる其の女は

アタシに自分の友達のフリをして、

彼氏に電話してくれと懇願してきたのです。



サヨコだけど、信じてあげて!』って言って下さい。

お願いしますお願いします。

彼氏が疑ってるんですよぉ。別れるとか言ってるんですよぉ。




いや、疑われて当然。

てか、アタシに友達のフリさせてる時点で嘘吐いてるのオマエぢゃん。

どうしよっかなあ、と悩んでいたら、



他に若い人見つからないんですよぉ・・・うぅ



若い人・・・。

若い人・・・・。

若い人・・・・・・(喜)

ま、仕方ないわね。アタシが友達のフリしてやろうじゃないの。

と、仏心で人助けをすることにしました。

すると、其の女は







などと云うのです。














・・・・・・・・死ね













結局、彼氏とやらは完全にブチ切れてしまったらしく、

ケータイの電源を切っちゃってて、

アタシの出番は在りませんでした。

ちっ。

もしもしぃ?サチコだけどぉ〜

って言ってやろうかと思ったのに。命拾いしたな。








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