バカ恋
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■ アイシテル ■



愛してる ってシュウは何度も言う。

時には優しく、時には叫ぶように。

泣き声で、笑い声で、何度も何度も言う。

アタシは同じように繰り返す。



愛って何? アタシは決まってシュウに聞く。

此れが愛だよ そしてシュウはアタシを強く抱く。



愛って痛い? 

ううん、愛って嬉しい



恋が熟すと愛に変わるのだと思ってたけど、

どうやら恋の延長線上が愛ではないような気がした。

そして、恋と愛には境界線なんてないんじゃないだろうか。

恋と愛とでは脳の回路が少し違うところを使っていて、

其々が、アタシを刺激するのだ。








廻りの環境や、考え方や、其の時の状況によって、

愛し方も様変わりするのだろうけれど、

少なくとも今のアタシは、

シュウに恋焦がれ、胸をときめかせ、

シュウの腕の中で泳ぎながら、

自分の愛も確かめながら生きるのだろう。




恋とか愛とかって理屈じゃなくて、

身体で心で感じるモノなのだろう。

見えないから余計に不安になるし、

見えないから信じにくいけれど、

だからこそ、

アンテナが錆付かないように手入れして、

敏感にキャッチしとかなきゃいけないんだろう。






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