六本木ミニだより
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今年の1月25日、某匿名掲示板(危険度=中)に、ISLのbbsに訪問者が書き込んだ内容が転記されるという事件がありました。 ただ、その10分後にはISLをフォローする書き込みがあったこと、また転記された内容は非常に内省的なもので、あざけるのが目的とすれば筋違いであることなどから、その時点で閉鎖はしませんでした。 ただ、トップページに、「ISLはリンク・フリーであるが、それは、リンクを貼る人にも決定権と責任を委ねることなのだ」という旨の一文を付け足し、注意を促していました。 しかし、先週の2月20日、またもやBBSに書き込んでいる特定の個人を揶揄する目的で、今度は、危険度=大の匿名掲示板に、ISLがリンクを貼られてしまいました。
この時点で、これ以上、「安全を保ちながら自由な発言のできる掲示板」の運営を続けていくのは無理と判断し、掲示板の一時閉鎖に踏み切りました。 また、今年の始めあたりから、上記のようなISLのBBSならではの役割は、すでに果たされたような気がしていたので、今後再開はしないことに決めました。
同時に、いくつかのコンテンツも、削除することにしました。「着物これくしょん」と、「メインラボ」、それに「道具の工夫」です。 上記のコンテンツには、今後、「目盛りの引いてある裁断台の作り方」「人が来たときぱっと片づけられる道具箱」「ダーツのないシャツを、肩幅も袖幅も変えずにバストだけ補正する方法」などを更新する予定だったのですが、これらのアップも中止しました。
これらの情報は、すべてシロウトである私が考案したものであり、有益かどうかは意見が分かれるところだと思います。 しかし、テロル(=恐怖)が支配するところの本当の怖さは、安全を壊されることによって、こうした、無害な情報までもが地下に潜ってしまうことなのだ、いうことを多くの人に知ってほしいので、このように決断した次第です。 私のサイトは「洋裁サイト」ではありませんので、技術や情報の提供より、安全保障とは何か、今回の出来事を教材に、体で感じてもらう機会を提供したいのです。 ソマリアやボスニアやアフガニスタンでは、技術や道具や情報だけがあっても、決して洋裁はできません。 この喪失感を体で感じることができたら、あなたは、上のような国の人とも、心から共感できる部分が一つ増えるでしょう。 親愛なる訪問者諸姉よ、どうぞ私と一緒にガマンしてください。
トラウマを抱えた人は、たしかに嫌われます。 それは、重いトラウマを抱えた人というのは、今でも心から血を流しっぱなしになっていて、どこに行っても、そこらじゅうを心の血でベタベタ汚すからです。 その血を流させたのは、加害者であって、今目の前にいる被害者ではない。でも、かといって、無関係の第三者が、その人が流した血をいつも黙って掃除してあげなきゃいけないという義務というのもないんですね。 かくして、血を流しっぱなしの人というのは、一刻も早く血を止めないと、関係ない第三者に、次の被害を与えてしまう結果になってしまうのです。
ISLの掲示板が多くの人をひきつけてきたのは、「本物の血がある」という理由だったと思います。 血というのは、「血も涙もある」とか「血が通った」とか、我々が人間である証を見ることができるということなんですね。「そういう雰囲気で、なおかつ洋裁についても話せる」という掲示板を見つけることができなかったので、私は自分で作りました。 しかし、その一方で、防腐剤を使っていない血というのは、すぐに腐ります。その腐臭が人を引きつけたのだとすれば、もっとマメに、その血を洗い流す必要があったのかもしれません。 でも、でもですよ。だからって、1000ある過去ログの発言を750もめくって、あんな臭い血、舐めに行くなよ〜。お腹壊すよ。
さて、私のサイトがリンクを貼られたのは、匿名掲示板ですので、誰がやったのか追跡のしようも、ましてや抗議などできるはずもがありません。 しかし、私としては、「おまえなんか、赤ちゃんをつくるときに使う器官が赤く腫れて、おしっこしようがエッチしようが、ヒイヒイいって転げ回りやがれ!」ぐらいのことは祈らせてもらってもいいんじゃないかと思っています。あ、私の呪いは結構効くので、「一週間ぐらいで治りますように」とも祈り足しておきます。
ちなみに、トップページのイラストの元ネタは、パブロ・ピカソの『泣く女』です。 私は泣いているのだ。で、泣いて、初めてのイラストレーターで絵を描いちゃったのだ。(下手でゴメン)
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