Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年02月23日(土) 完全自殺マニュアル

今日は、昼まで寝て、それから完全自殺マニュアルを読んだ。
著者自身が端書きで書いているが、これはまさにマニュアルである。
感情的な表現や著者自身の意見は控えめにし、
自殺がいいか悪いかは別として、とにかく自殺の方法が記されている。
もちろん、その自殺の方法がいいか悪いかは書いてあるのだが。
自殺についての本ではなく、自殺する方法についての本である。

飛び降り、首吊り、服毒、その他様々なことが書いてあった。
別に自殺するつもりはないが、
一番いいのは電車への飛び込みだろうか?
普段、中央線が人身事故で止まったりすると非常に頭に来るのだが、
自分でやるならこれだろう。
人間1人にできることなど、例え命を懸けてもたかが知れている。
しかし、人間1人の力は限られていても、
社会構造をうまく利用すれば大きな力を行使できる。
権力者になるのはそのもっとも効率的な手段だろう。
しかし、自殺も安直ではあるが良い手段だ。
まあ、自分が死んでしまうという、文字通り致命的な欠点があって
実用に堪えないが。

とにかく、電車に飛び込めば、
簡単に、社会に大きな影響を与えることができる。
人間がその身1つで起こせる被害としては
これより大きなものはあまりないだろう。
被害額としては、繁華街で包丁を振り回し
片っ端から通行人を刺し殺すよりも大きなものになるのではなかろうか?

ちなみに、完全自殺マニュアルでもっともメッセージ性が強いとしているのは
焼身自殺である。
3メートルにもなろうかという轟炎に包まれた人間が大きな声で叫んでいれば、
耳を傾けない者はいないだろう。
その代わり、その苦痛も並大抵のものではないようだ。

この「エンピツ」に自殺したいという内容の日記を書いている人は、
是非参考にすべき本であると思う。
ただ、人1人が死ぬということは膨大な被害を生む。
人は基本的に死なない、というのが社会設計の仮定にあるからだ。
どのような手段を使っても、
自分一人が死ぬことで多大な迷惑がかかることを覚悟すべきである。
例えどんなに嫌われている人であっても、
行方不明になったら捜索しないわけにはいかない。

あと、誰かに復讐したいのであれば、自殺による方法は避けるべきだ。
相手を殺すのも、考え方にもよるが、あまりよくないと思う。
自分が死んでしまっては復讐が成ったのかどうか分からないし、
相手を殺すだけなんて、そんなあっさりしたことではとても復讐とは言えまい。
自分が死んだあとも霊魂となってこの世に残り、
相手が苦しむ姿を見届けられる自信があるのであれば、
別に自殺しても構わないと思うが。

倫理的問題を抜きにしても、
自殺することによって得られる利益はそれほどないと思う。
苦痛からの転身を図るのであれば有効であろうが、
幸運なことに、僕の人生は苦痛とは縁がない。
こちらのことは推量することすらできない。

とまあ、これだけ書いてはみたものの、
おそらく自殺志願者は他人の日記など読まないだろう。
こんなものを読むだけの心の余裕があるなら
自殺以外の方法を考える余裕もあるはずだからだ。

それにしても、
ああやって自殺の意志を示すことによって、いったい何を狙っているのだろうか?
自己満足であれば公開する必要はないはずだ。
それとも、自殺の意志を不特定の人間に示すことで満足するのだろうか?
そんなことをしても、匿名のネットでは意味がないと思うのだが…。
意味があるかどうかは本人次第だから、このあたりは
なんとも言えないところがあるのだが。
どんなに理不尽であっても、人によってはそれで満足するという
場合もあるものだ。


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