バイトに行って、一日かけてノートPCのセットアップをした。これが大変だった。CD−ROMドライブから起動できないモデルで、FDから起動してえんえんインストールをしていたのだが、なぜか起動しなかった。どうやらパーティションの割り振りをミスっているらしいと気づき、FDISKを使用してパーティションの設定をやり直した。FDで起動するのは当然、DOSプロンプトの画面だ。今のPCユーザだと見たことのない方もいるかもしれない。PCを使うために、がしがしとキーボードをたたかなければならないのだ。昔はそれが常識だったのだが…。今はマウスで何でも操作できるのに、コンピュータのマニアと言うとものすごいスピードでキーボードをたたいているイメージがあるのは、これが原因だ。昔はマウスではなく、キーボードで命令を打ち込んでいたのだ。ちなみに、今のWindowsでも同じことができる。Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」というのが出るのだが、そこで"notepad"と打ち込んだりすると、ちゃんとメモ帳が起動するのだ。そのほか、"calc"で電卓、"write"でワードパッド、"wab"でアドレス帳、などなど、結構ある。
それでセットアップなのだが、ミスに気づいて最初からやり直し、すべてが終わったときは5時間ほど経過していた。バイトの時間は全部で6時間。つまり、このPC一台のセットアップに一日のほとんどを費やしたわけだ。ハードディスクをまっさらにしてインストールしたことのある方はご存知だと思うが、普通はこんなに時間はかからない。これだけの時間がかかった原因は、CD-ROMドライブの性能にある。HDDの性能も悪かったが…。とにかくファイルのコピーが異常に遅いのだ。
で、ようやく終わったと思って、その他のソフトのインストールを始めた。で、LANドライバをインストールしようと思ったら、どうしてもLANが見つからない。普通、Windowsの自動検索で見つかるはずなのだが、なぜかLANがないと言っている。これはどういうことかと思い、本体を詳細に眺めてみると、なんとそのマシンは、たまたまLANインターフェースが搭載されていない機種だった。企業で使う場合はネットワークへの参加が基本になる。できないと多くの業務が行えなくなってしまう。こうして、僕の一日の苦労は徒労に終わってしまったようなのだ。まあ、別の用途に使うと言っていたのでそれはそれでいいのだが。で、このあとは、ネットワークがつかえないので、別のPCでドライバなどのソフトウェアをダウンロードし、それをFDを使ってコピーした。FDと言っても分からない方がいるかもしれないが、これはフロッピーディスクの略である。いまどき、フロッピーディスクなんて使わないのだろうか。デスクトップ型のPCには今でもFDDが搭載されているようだが。
まあ、こんなこともある。このバイト先、木曜日にやめてしまう人がいるようで、送別会に誘われた。なかなか面白そうなことをやるものだ。でも、飲まされるのだろうか。アルコールは嫌いなのだが…。僕も21歳だし、そろそろそんなことを言っていられない歳なのかも知れない。