卒論、進んだり戻ったりしていて、結局のところ一歩も進んでいないような気がするなあ。
というのも、基本的に僕は放置されているので、自分で勝手に研究を進めているわけだ。しかし、去年まで大学3年生だったやつが、特に何も教わらずに大学4年生になっただけなので、研究と言っても、何をしていいのか分からないわけだ。
でもまあ、それならまだいいのだが、問題は、だんだんやることがずれてくること。教授の言っていることはとりあえず分かる。やらなければならないことも分かる。しかし、実際やってみると難しい。難しいと分からなくなる。そうすると、分かっていたことまで分からなくなって、何をやっていいのか分からなくなって、方向性がどんどんずれてくるのだ。普通はそうなれば誰かが気づきそうなものだが、あいにく、この研究室には僕しかいない。ほかの研究室の人たちといっしょにやっているが、彼らは僕の研究内容をまったく知らない。
今日は頭がすっきりしている。いつもと違って、教授と話をしたからだと思う。一日前か二日前の日記に書いたと思うが、やはり人間、ほかの人間と会話をしないことには脳みそが動かないのだと思う。日記を書く調子も極めていい。
なんにせよ、嫌でも何でも、やらないことには大学を卒業できないのだ。人間、避けて通れないことは克服しなければならない。こんなものは、世の中のほかの苦労と比べればなんと言うこともないはずなのだ。