今の研究室は、10Base-5のネットワークを使用している上、ルータで非常に厳しい設定を行っているため、とても不便だ。たとえば、HTTPの通信はプロキシサーバを通した場合のみ可能だ。それ以外は一切認められていない。FTP、Telnetは全面的に不可だ。正確には、FTPは20番のみポートが開いていて、21番は開いていない。内から外への通信が、認められたもの以外一切通らないようになっているのだ。そこまで信用できないのかと言いたくなる。
で、100Base-TXの新しいネットワークを使うことになっていたのだが、助教授の先生も技官の人もずっと忙しく、そのまま放置されていた。で、試しに技官の人に聞いてみたら、僕がその設定をやってしまっていいという話だった。ということで、早速やってみることにした。
ところが、これが意外と難しい。なんせインタフェースがRS-232Cしかないのだ。もちろんルータだからLANケーブルをつなぐことはできるのだが、IPの設定がデフォルトでオフになっていて、設定しないと接続することができない。しかも、つないでもできるのはTelnetによるコマンドラインでの設定だけで、今時常識とも言えるHTMLによるページでの設定はできない。それでもハイパーターミナルを使って何とかやっていたのだが、それでもまったく接続できない。そこで、助教授の先生にもらった設定情報がそもそも間違っているのではないかという疑問を抱いた。案の定調べてみたら、僕のいる研究室のネットワークのIPアドレスとは違うIPアドレスだった。どうやら、10Base-5の古いネットワークのデフォルトゲートウェイをよこしてきたらしい。
しかし、それで困ってしまった。ルータのIPアドレスも、デフォルトゲートウェイと同様、古いネットワークのサブネットに属している。ここら辺は詳しくないのだが、デフォルトゲートウェイが自分のサブネットとは違うサブネットに所属していた場合、直接通信することはできないはずだ。なので、デフォルトゲートウェイに接続できないことから、ルータで接続ができないということになってしまった。しかし、ルータを通さずに直接PCにつなぐと接続できる。謎としか言いようがない。なぜPCに直接だと、違うサブネットに属するデフォルトゲートウェイにも接続できるのだろうか。自動設定されるルーティングテーブルの中に、答えがあるのだろうか。と言うか、今時のルータならそのくらい自動で設定して欲しいと本気で思う。…まあ、それ以前に、なぜDHCPに対応してくれないのか、とも思うが。これはまあ、大学のIPアドレスが足りてないからなのかもしれない。しかしそんなものは、ローカルIPでも使えばどうにでもなるじゃないか、とか思う。