2004-12-03
ダイオキシンは、人体に大きな悪影響を及ぼす猛毒だと言われている。しかし、よく考えるとおかしくはないだろうか。
もしダイオキシンが猛毒なら、今頃化学兵器として大問題になっているはずではないだろうか。1グラムで10000人が死ぬと言われているが、それなら100グラムで1000000人が死ぬのだろうか。実際に130キログラムのダイオキシンが飛散した事故があるが、死者は一人も出ていないそうだ。詳細についてはダイオキシンは猛毒なのかを参照すると良いと思う。
どうも最近は、こういう短絡的な議論を多く見る。それも、多くはマスメディアからだ。マスメディアは分かりやすさを優先するあまり、事実関係を省略してしまうようだ。これでは何も分からないではないか、と思う。父がマスメディア関連の職業なのであまり批判したくはないが、それだけ及び腰でも、今のマスメディアはひどすぎると思う。
とは言え、科学的に正確に、なおかつ情報を漏れなく伝えることは不可能だ。そんなことをすれば、一つ一つの記事が莫大な量になり、とても短時間で伝えきれるものではないからだ。とは言え、事実を一部のみ伝えた場合は、たとえそれが間違ったことでなくても、誤解を招くことは多いだろう。結局のところ、どうしようもないということなのだろう。