2004年09月13日(月) |
古武術と太鼓操法の気付き2 |
グループ仙に新しく参加したS君、彼は僕が書いた〔現代和太鼓操法〕の本を読んでいてくれたらしい、そしてネットで太鼓教室を検索していて見つけたそうです、後でその著者が仙堂新太郎だと解ったそうです、それと彼はあの桐朋学園男子校のバスケット部出身なのです、彼が在校生の時は金田コーチは未だ思考錯誤の段階で、彼が卒業した後、甲野善紀先生を招いて古武術の応用が始まったそうです、これも何か縁を感じます。
【力強さと芸】 太鼓の前に立つ(実はそのスタンスが重要)と構えただけで既にアキレス腱や足腰の骨格、筋肉が硬直していて、その一見力強い打ち方は所謂片手打ち(肩を支点とした腕打ちの事)だけになってしまいます。
では太鼓の前でフワッと立つのか? それが武芸でいうところの芸の領域なのです、我々は舞台でお客さんに見せなければなりません。 なんのために足袋を履いているのか?舞台袖から力強く歩いて(まるでプロレスラーの様に)、摺り足で歩くようにすると良いのですが、足袋を履いている意味がそこには存在していません。 大概の太鼓叩きの一発目の音は汚い それは渾身の力を込めているからです、あの振りかぶりから来る音には何時も失望させられます。 【芸】とは お客さんの期待に答える動きと音の実現には芸が必要なのです、それは視覚的な動きに古武術の術(足裏の垂直離陸、井桁くずし)を使う事なのです、しかしながらこれは文章では絶対伝わらない事なのです。
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