昨日、宮城合奏団の演奏会がありました、僕は故佐藤敏直さんが作曲された【ディベルティメント】で小鼓を担当しました、指揮は田村拓男氏、練習によって日に日に質がよくなって来ました、さすが皆さん東京芸大を出られて、古典宮城道雄作品、現代邦楽に取り組まれ研鑚されいるのだなあーと感動しました。
リーダー格の砂崎知子さんは僕が若いとき日本音楽集団に入った時、バリバリ箏を弾かれていました。まーゴットネーチャンという感じでそのパワーは今でも健在です・・・確か臨月まじかの時もコンサートに出られてました・・・宮城道雄作曲【虫の歌】は技巧に走らず(昔ははバリバリ弾きまくっていた)情感が漂ってくるようなある意味で宮城道雄の癒しとも言える音が発せられてました、そういう意味で演奏家が年輪を重ねるというのは良い事だなーと思いました。
筑波大学附属盲学校で教鞭をとられている吉澤先生(同僚)の演奏した宮城道雄作曲【四季の柳】が良かった!吉澤さんは三絃を担当されていました。 磯部艶子作詞の 春風に なびく柳は 乙女子の 振り分け髪よ 菅の根の長き 日ねもす 鶯が 長閑に歌ふ 毬歌の 手毬かけたか 朧月 夏の夕べの 洗ひ髪 風にとかせて たをや女が 待つは蛍か 月影か 絶えずささやく 川水の 行方見送る 柳腰
寂しき秋の 訪れに あわれ狂女の 乱れ髪 解けぬ思ひの もつれ髪 誘う嵐の 戯れに 落葉数へて 水鏡
雪の朝(あした)の 九十九(つくも)髪 憂き瀬を越えし 老いらくの 永き齢を 巻き込めて 千度八千度(ちたびやちたび) くりかへす 年の始めを 祝ふは柳 年の始めを 祝ふは柳
あー良い時代の詩と音楽、女性の人生を四季に寄せて歌った曲ですね。そー僕の母が娘時代宮城道雄さんと箏を合奏している写真があります、そして集合写真、16歳ぐらいというのですが、可愛い少女ですね、それをこの曲を聞いていて思い出しました。
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